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KANON 終わらない悪夢
27佐祐理のお仕置き
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の言葉を思い出したのか、六年後の将来を予想してみた栞。そんな幸せな未来が来るなど有り得ず、自分か姉のどちらかは他界して、残った方が祐一と結婚して、少ない寿命の中でどうにか子供を産んで両親に託して力尽き、自分達の代わりとして育ててもらうような余生しか考えていなかったが、これからは魔物に強化してもらった体で自由に生き、自由に走り、青春を謳歌して恋人と愛し合って子供でも産める。
(タスケテーーッ!)
 ついに栞のお目目まで香里のようになり果て、救いの叫びを上げるが、舞も真琴も栞のような辛い記憶があり、エネルギー補給と子作りの邪魔をしようとはしなかった。
「私、いえ、私もお姉ちゃんも、来年まで生きられるなんて思ってませんでした。でも、魔物に強い体にしてもらえたので、ずっと生きられそうです。それでもまだ「力の源」は無いんです、だから……」
 魔物に与えられた知識なのか、どこかのエヴァみたいにS2機関が無い栞ロボは、ゼルエルに噛みついてエネルギー源を食べて取り込んだように、祐一クンのオットセイ君に向かって大きく口を開き、無限エネルギー祐一クンエンジンを取り込もうとした。
「ソ、ソレダケハユルシテ」
 先ほど意地悪をしたのを早速後悔して、オットセイ君を捕食するのだけは勘弁して欲しがる祐一クン。
「これって百薬の長で、十年寿命が伸びるんですよね?」
 これも魔物に与えられた知識で、オットセイ君を噛まずにエネルギーの元を吸い出し始める栞。
 今までは舞の右手と一緒に世間の常識回路までダブルで付いて強化されていたので、お口でするのを嫌がり、生でするなんてもっての他と思っていたが、「リミッター」である魔物が抜けた今、香里と佐祐理の逆で、エロエロでヌルヌルの汚い行為も嫌がらず、病んだ目のままオットセイ君を巨大化させようと努力していた。
「…栞、慣れてる」
 ちなみに舞に返還された世間の常識回路は右腕の魔物が持っていたが、まだ羞恥心と嫉妬心が戻っていないので、自分の恋人が栞とエロエロしていても、突き飛ばして邪魔するような感情は湧いてこなかった。
(まあ、あんなに……)
 真琴(本物)の方も、佐祐理の固有結界の中では猛烈な嫉妬心は湧かず、「相沢くんが見ている目の前で、佐祐理お姉様に奪われちゃう」のが最優先の課題になっていた。
「お姉さま、私の体にも名前を書いて、所有権設定して下さい」
 女同士の場合は血印も関係無かったが、憧れのお姉様とはぜひ契約をして結ばれたい、などと思い始めた真琴。
 祐一のオットセイ君に汚染されてからは脳みそがヌメヌメで、栞と同じくギャグキャラ方向にぶっ壊れていた。

 そこで栞と佐祐理の行為から目が離せず、正座して見ていたチョロインさんは、「次、私の番ですよね? じゃあ準備しなくちゃ」と言う表情で舞に話しかけた。
「あの、シ
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