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KANON 終わらない悪夢
26佐祐理の初体験
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く、お嬢、お嬢の付き人、チョロイン1号は佐祐理の固有結界に取り込まれ、「憧れのお姉様との、めくるめく女子校生活」に囚われ、恥じらいともなんとも言えない表情になり「お姉様から薔薇の館へのお誘い」を待っていた。
『真琴さんでしたね、佐祐理、小柄で可愛らしい女の子に目がないんです。入学してきた時から貴方の事が気になってたんです」』
「は、はい」
 次にハグされてしまった真琴(本物)も、あっと言う間に籠絡され、「早く言って下されば二年間無駄にせず、すぐにでもスールになっていましたものを」などと考え、早速脳の中身をヌメヌメのヌレヌレに改造された。
『貴方も佐祐理の妹になって下さいますか?』
「はい、喜んで」
 朝の誓いとか、ついさっきまでの祐一への思いとは何だったのか? 自分の体にも佐祐理お姉様の血印が欲しいと思い、こちらもマヌケで浮気者の恋人より、憧れのお姉さま方との、めくるめく女子高生活?を送れる予感に胸をときめかせた。
『じゃあ決まりですね』
 栞と同じようにキスされ、脳波と心拍がフラットラインを描き、その場に座り込む真琴(本物)。
 付き人の少女も、チョロイン1号も佐祐理の毒牙に掛かり、その魔の手はザコ1号にも迫った。
「や、やめてくれ、アタシはソッチ系じゃないんだ、普通に男が……」
 他のメンバーも、悪意を持って近寄られれば合気道なり骨法なり対処法があったが、好意や善意で抱き締められると無力だった。
『佐祐理、男っぽい女の子にも目がないんです、貴方も妹になってくれますね?』
 結構ストライクゾーンや守備範囲が広い佐祐理に抱き締められ、無かったはずのスイッチを探し出されて、思いっきりオンに切り替えられてしまう。
「は、はい……」
 胸を押して抵抗していた両手がパタリと堕ち、逆にハグするために背中に回る。
 多分、佐祐理に侵入したはずの舞の左足も、同じように籠絡され、魂までペロペロされてしまい、飼い慣らされていると思われる。

「危ない所でしたね、一弥」
 恋人二人とその他三名に迫られ、現時点での恋人二名との壮絶な修羅場に突入するはずだった現場も、あっと言う間に解決してしまった佐祐理。
 床には女五人のタヒ体?が転がっていたが、既に佐祐理のスタンド能力?で支配されているので目を覚ましても問題ない。
(佐祐理さんスゲー)
 自分とオットセイ君の危機を解除され、素直に驚く祐一。「この調子で香里も」とは思ったが、トゲトゲだらけで何となく舞とも佐祐理とも相性が悪そうな香里を思い、どうやって攻略するのか考えたり、秋子との頂上決戦を予想してみる祐一だった。

 祐一妄想中……
「何よっ、女同士なんておかしいでしょ? こんなのありえないっ」
 散々名雪とか後輩の女子との浮名を流し「美坂香里はガチ」と言われ続けたのに否定する香
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