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KANON 終わらない悪夢
舞の処女喪失、運命の少年と繋がる
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けない、でも方法が分からなかった」
「え? 舞の幼なじみの男の子って、祐一さんだったんですか?」
 難解な舞語の解説でも理解してくれたようで、窮地を脱した祐一。
 両手の魔物を返す時、キスして返したと言えば何をされるか分からない。ここでも祐一は慎重に言葉を選ぶことにした。
「…そう、祐一は化物と呼ばれた私と同じ力で遊んでくれた。祐一も普通の人間じゃない、栞さんや香里さんの病気が治ったのもそのせい」
「じゃあ、祐一さんも妖狐の一族なんですか?」
「え?」
 そこまで知っているなら、さっきの話も、もっと理解してくれても良さそうな物を、何も知らない一般人向けに噛んで砕いて話したのは何だったのかと思い直す。
「ごめんなさい、佐祐理の家もそうらしいんですけど、詳しくは教えられていません」
「…だからこれから祐一と、もっと色々なことをするの、佐祐理はそこで見ていて、写真とかビデオを撮るなら撮ってもいい」
「「エッ?」」
 自分が好きな女の子に、「男とするからそこで見ていろ、お前はビデオ係だ」という高度なプレイを言いつけて平然としている舞。
 ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!
 佐祐理の怒りが再び祐一に向かったのに気付き、生命の危機を感じる祐一クン。
(イプシロンワンに超重力反応! 警戒して下さい、僚機のデルタワンを排除して撤退を推奨します)
(ファッキンAIめ、帰ったらプログラムをファックしてやるっ)
 目の前の処女を放置して、撤退や退却しか推奨しないボロいAIにアメ〜リカンな態度で苦情を言う祐一クン。
 しかし佐祐理ロボ?の電子頭脳を冷却する魔法の言葉を知っている祐一は、すかさず呪文を唱えた。
「佐祐理さんも一緒にどう?」
「エッ?」
 頭に登った血が、顔面装甲に移動して真っ赤になり、目を逸らしてモジモジし始める佐祐理ロボ?
「そ、そんな、私達は女同士なのよ、そんなのできないわ」
 佐祐理的には「祐一とする」という選択肢は存在しないようで、世間の常識回路が搭載されているロボには「女同士でする」のは規律違反らしい。
「佐祐理さんは舞とするのが嫌なんだ」
「い、いいえっ」
(アファーマティブ(肯定))
 ボロい戦闘AIには嘘発見器の機能があるらしく、佐祐理の言葉を肯定した。そこで祐一は問いただしたくて仕方なかった内容を聞いてみた。
「少し佐祐理さんに質問があるんだ、全部「いいえ」で答えてくれる?」
「え? ええ」
「じゃあ最初の質問、佐祐理さんは舞をお泊りパーティーに誘って、一緒にお風呂に入って、わざわざ使いにくい高級石鹸とか高級シャンプーまで用意して「佐祐理に任せて」とか言いつつ舞の体中洗ったり、触り放題、揉み放題、髪の香りも嗅ぎ放題、な〜んて事をした事がありますか?」
 まるで感電したかのようにビクリとして、目を見開いて
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