舞の処女喪失、運命の少年と繋がる
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事って…… 何もかも一つになってる」
10年前、知ってさえいれば、あの麦畑で繋がり合えたのを後悔する舞。ここまで強い絆が出来ていれば、遠く離れていても心が通じ合えたかも知れない。
8歳の自分には子供は産めなかったが、今ならそれも出来る。もう今日は人として成せる縁があるのなら、全て済ませてしまおうと思っていた。
「これ? これがいいのっ?」
表情と心を覗き、どこをどうすれば気持ち良いか、全て分かってしまう舞。血でぬめる自分の傷口に、祐一の体液を擦り付けて行くのが、とても心地良かった。
「うっ、気持ち良すぎるっ」
「…こんなの初めて、来るの? 私の中に祐一が来るのね、じゃあ沢山来てっ!」
祐一の心の奥に見えた光景で、このまま精を受け止めるのが、子供を宿す方法なのだと感じた舞。
(子種禁止モードだ)
(了解、J・B空砲モード発射用意)
「あっ、もうっ!」
香里のように、祐一の体液が自分の体外に出されるのを嫌い、舞は腰を落として祐一を自分の一番奥に詰め込み、手や足を絡めて絶対に逃がそうとはしなかった。そして耳元で哀願されるように、この言葉を聞かされる。
『お願い、祐一の子供が欲しい』
(J・B空砲モードが外部からの干渉で停止、実弾発射モードに切り替わりました)
(ええっ?)
「だめだっ、ううっ!」
また命令されたのか、泣くような声で頼まれたのが効いたのか、最後の堤防が崩れ、決壊するよう子種も放出して行く祐一。
「…溶けてる、私達、溶けて一つになってる」
交わってやっと力尽きたのか、祐一に乗ったまま、肩で泣いていた舞に問い掛けてみる。
「舞、避妊しないと子供ができるぞ、いいのか?」
「…嫌だった? 私の体、どこか変だった?」
今頃になって少し顔を赤らめ、恥ずかしそうにする舞。他の女のように無駄毛を処理する知識は無かったので毛深いままだったが、それを変に思うより、自然な感じすらした。
「いいや、どこも変じゃなかった、凄く綺麗だった」
『…じゃあ、これからはずっと一緒にいてっ、もう離れたくないっ』
「ああ……」
真琴(本物)より強力な命令を受け、拒否する方法がない祐一。その心の中からは、また栞も香里も真琴も排除されていた。
病院、タクシー乗り場。
「血印が破られた、相沢くんの居場所が分からない」
祐一の後を追おうとしていた真琴一行は、その現在位置を見失った。
「なんだって? あの術を破る方法なんてあるのか?」
「多分、川澄舞の仕業です、あの人の力は私より強いですから」
その程度の情報で、理解力の高い栞は、マヌケな自分の恋人に真琴が書いた痣のような物が舞によって破られ、祐一がスッポンポンにひん剥かれて、いいようにされている状況まで分かった。
「じゃあ、私がその場所まで連れて行きますか
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