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KANON 終わらない悪夢
舞の処女喪失、運命の少年と繋がる
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。色濃い獣の血がそうさせるのか、脚も腰も、日本人とは思えない美しさがあった。
『早く、早くっ!』
 祐一は舞の秘所を指で広げ、「はちみつを舐めるクマさん」のように、蜜を吸うため唇を付けた。
 自分を慰めた事も無く、傷付けるような行為しかした覚えの無い舞には、こんな奇妙な感触は初めてだった。
 唇が触れ、舌がなぞり、吸い付いている場所から脳髄に快感が走り、蕩けるような表情をする舞。
「あううっ!」
 敏感な場所に祐一の舌が乗っただけで達してしまい、そのまま強く吸われ、口の中に溜まりに溜まった濃い愛液を出して行く。
「…………ああっ、うっ、ううっ!」
 18年の人生で最高の快感に背中を反らせ、暫く息も出来ずに身を打ち震わせる舞。祐一の体の上に倒れこむように寝ると、目の前に何かを咥えている佐祐理の顔が見えた。
「舞、気持よかった?」
「…は〜〜、は〜〜っ、うん…… 佐祐理、それ、おいしいの?」
「うん」
 オットセイ君を咥えたまま、ジュルジュルと音を立てて喉で返事をする佐祐理。こちらも舞の恍惚の表情など見たこともなく、祐一に吸われたり、リズミカルに舐められる音がするたびに腰を動かし、艶めかしい声で喘ぐのを聞かされる。
「んっ、ああ〜〜〜っ」
 そのまま舞が達すると、佐祐理も口を離して場所を譲った。
「じゃあ舞、祐一さんのこれを舞のあそこに入れるんですよ」
「…わかった」
 舞は言われた通り祐一のオットセイ君に跨がろうとしたが、その上に奇妙な痣と、隠された文字が見えた。
(…真琴?)
 何やら祐一への所有権を主張する忌々しい署名を見て、すかさず皮膚の下に指を透過させ、余計なものを引き剥がした。
「痛っ、何してるんだ? 舞」
「…変な名前を剥がした」
 わずか数時間で破られた血印、これで祐一の所有権は、心の恋人秋子ちゃんに戻った?
「…祐一、やっと繋がる」
 体重を掛けて祐一を奥まで招き入れた途端、祐一の心の声だけでなく、心の情景も全て伝わって来て、また泣き出して覆い被さる舞。
「舞っ、痛いのっ? 大丈夫?」
「…平気、これぐらい慣れてる」
 魔物を使っての自傷行為に比べると、この程度の痛みなど何ともない。それよりも運命の少年と巡り合って繋がった幸せの方が遥かに上回った。
「…ああ、あの時はできなかったけど、今ならこうして一つになれる。この後はどうすればいいの? 祐一はどうして欲しいの?」
 そこで祐一の心を覗き込むと、上下に動いたり、締め上げて刺激を与えれば、祐一が気持ち良くなると分かった。
「こう? こうすれば気持ちいいの?」
「うっ!」
 祐一の顔を撫でて、気持ち良さそうにしているのを眺め、約束の少年と繋がりながら、自分の体にその印を刻み込み、治らない傷を付けている状況に満足する。
「ああ、こんな
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