新暦79年
覇王襲来
memory:30 試合前と試験前
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く…んの……」
「え?」
耳を澄ましてみるとミウラが何かを言っている。
神経を集中させなければ聞こえない大きさで。
それに、よく見るとミウラの右手に握り拳が作られている。
……あ、こりゃぁ……。
「ライくんの……」
確信を持つ。
ミウラが震えていたのは恥ずかしくて泣くのを我慢していたからじゃなくて、
「ライくんの…バカーーーっ!!」
「グブシッ!?」
我慢の限界だったんだ。
そりゃそうだ、恥ずかしい想いをした上にあんなこと言われたんだ。
それにしても、
「綺麗に体重移動ができて、力の伝達も上手くいってる上にいいところに入ったな。百点満点のハンマーシュラークだ」
体をくの字に曲げて地面に沈むライを見ながら今の一撃を褒める。
「……まあ、ある程度威力を逃がしてたから、しばらくしたら戻るだろうし…放置だな。それにこうなったのも自業自得だし」
-side end-
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