24舞と佐祐理
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スカ?」
「…私の家」
舞の言葉なので、肝心な単語は全部抜け落ちていたが、目の前の女が発情していて、自分の巣に連れ込んで交尾しようとしたり、メスの顔をして祐一を取り戻そうとしているのも分かった。
栞が抱えている首とは違い、自由になっている手を舞に掴まれ、嫌な予感がする祐一。
「…祐一を離して」
「嫌です」
先日、香里と栞にやられたのと同じように、「祐一クン綱引き」が開始された。まるで「オーエス、オーエス」の掛け声が聞こえた気がする祐一は、今日も二匹の魔物に千切られる感触を味わった。
「うぐぅ」
(ヤハ、舞クンハ、手ガ取レタッテ、決シテ許シチャアクレナイヨ、マイッタ、マイッタ)
香里と違い、手がもげた程度では諦めてくれそうにない舞。刀で左右に分割されるか、セックス嫌いの栞が上半身、舞が下半身と言う結果になりそうで肝が冷え、旧仮名遣いになる祐一。
ブチブチッ
嫌な音が聞こえ、首とか手の関節が限界を超えて外れ、肉とか皮だけで繋がっている祐一クンだけ、そこでついに……
(らめ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!)
まだタイムリープ能力を持っていないので、やり直しが効かない祐一クンは、選択肢2を選んで……
「くぁwせdrftgyふじこlp! キシャーーーー!」
2をすっ飛ばし、エレベータ内で舞に特殊能力での移動方法を聞いてみた。
「ま、まい、ガッコウからビョウインまでどうやってキたんだ? ウマクニげるホウホウってないかな?」
歯の根が合わず、カタカナ混じりの悲しい声で聞く祐一、逃走に失敗すれば、栞にかなりの制裁を加えられるのは間違いない。
「…え? こうやって道を開いたの、『私の家』」
舞が掌を差し出すと、エレベータの中なのに外の風景が広がり、どこかの家の中が見えた。舞の家らしい。
「俺もそこに行けるのか?」
「…ええ、付いて来て」
エレベータの到着音が鳴り、舞に手を引かれながら歩くと、「どこでもドア」を通るように風景が変わり、舞の家の玄関に到着した。
転移技でも「石の中にいる!」とかは無いらしい。
「…ただいま? 上がって」
自分の後ろで、「くぁwせdrftgyふじこlp! キシャーーーー!」と言う怪獣の叫びが聞こえたような気がするが、あえて聞かなかったことにして、靴を脱いで舞に続いて家に上がる。
目の前で起こった超常現象も無かったことにしようとしたが、気になったので一応聞いてみる。
「今の、一体どうやったんだ?」
「…え? 簡単でしょ? 多分祐一にもできる」
簡単なことのように言われたが、「秋子さんの家」と願っても道は開かなかったので諦めた。
「…お母さんが帰ってくるのは六時頃、まだ三時過ぎだから結構ある」
今回もプレイ時間は三時間と教えられ、舞の部
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