暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜終わらぬ戦い〜
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クが軽い。

炎剣だけではなく、拳や蹴りなどを織り交ぜた剣舞に、ヴォルテールが後退し、ついには白虎たちのいるビルに倒れ込んできた。




「うわああああああああ!!!!」

『くっ!!皆!!ここから離れるよ!!!僕一人じゃとてもじゃないけど、あそこに割り込めない!!!』



白虎が悔しそうに叫ぶ。
実際、白虎があそこに割り込めばサラマンドラには勝てるだろう。
ヴォルテールとの共闘になるのだから、それは必ずだ。

しかし、それをやると周囲への衝撃で、二人がやられてしまう。


更に言うなら、ヴォルテールは「自然の体現者」である。
その衝撃に白虎も耐えられる保証はないし、そうなれば当然、二人を守れない。

フリードならばなおさらだ。




故に、こうして守りに徹するしか、方法がないのだ。



決して自身が倒れることを恐れているのではない。
彼らの身を案じてこその、苦渋の決断だった。


『せめてあっちが来てくれればどうにかなるんだけど!!!』

「ティアナさんたちは七体の戦闘機人を相手にしてるんですよ!?」

「そうなんだよねってうおおおおおおおおおおおおおおおオオオオ!!!!!」




背中に二人を乗せて疾走する白虎が、ビルの隙間を、空中を走って行くと、いきなりビルの中から何かが飛び出してきて、彼の横っ腹に当たった。



「白虎!!」

『朱雀!?そっちは終わったの!?』



それは人神体の朱雀だった。
セインを相手取り、その必死の回避でついにビルを突き破ってまでしたのだ。


その体には所々血がにじんでおり、あまり無事とは言えない状態になっていた。




「それより、こちらを手伝えませんか!?ディープダイバーがなかなか厄介でして!!!」

『それを言うならこっちもだよ!!あの化け物、自然の体現者も倒しちゃう勢いなんだよ!?』



しかしその瞬間、ついにヴォルテールが膝をついて倒れ、そこにサラマンドラの炎剣が薙がれた。
それを腕でとっさにガードするヴォルテールだが、ダメージがすでに限界を超え、その体が魔法陣に消えていった。


ヴォルテールが消えていった魔法陣跡に残ったのは、セイン・レプリカ。
膝をつかせたのは、こいつだった。

なんのリスクもなしに攻撃を素通りさせながら膝に飛び込み、内部から破壊したのだ。





「エリオ!!キャロ!!」

「大丈夫!?」

「ティアナさん!!!!」

「私たちは何とか・・・でも、ヴォルテールが・・・・・」


『朱雀・・・・厄介だよ。あの二体』

あれ(魔導八天)を相手にして、厄介でなかったことなどありませんよ」

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