暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜魔法少女、戦闘〜
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まってそれを止める。



『が・・・うう・・・・フェイト嬢、これからあ奴の動きを止める。そのうちに、きつい一撃をぶち込んでくだされ!!!』

「げ、玄武!?」



『ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!』




ケルベロスと体を押し合いながら、玄武が息吹を吹き出していく。
と、同時、玄武の甲羅の下から、大量の水が流れ出てきた。


それはそのまま下には流れず、グルリと上に向かって伸び、二体を球型に閉じ込めた。


その巨大な水球の中で、ケルベロスの体がコポコポと、浮き、地に足がつかなくなる。




『今じゃ!!ブチ込めェ!!!』


「くっ・・・避けて、玄武!!!トライデント・・・・スマッシャーーーーーーーーーー!!!!」






フェイトの砲撃が、水球中のケルベロスに向かって伸び、命中する。





ケルベロスの咆哮と、水球のはじける破裂音が、ドーム内に木霊して、ゆっくりと消えていった。

辺りには雨のように水が滴り、弾けたそれは霧となって、水球のあった場所を覆い尽くした。





「ぐ・・・・ゲハッ・・・・・あいつにはしっかりと・・・・当たりましたな・・・・これは」

「玄武!!!」




と、水の落ちてくる雨の中、玄武がヨロヨロと霧の中から歩いて出てきた。



腕を抱えて、足を引きずり、いかにもつらそうな表情だ。




「避けなかったの!?」

「あそこでワシが動けば・・・・ケルベロスには逃げられてしまうのでなぁ・・・・・あれだけの事をして、失敗しましたじゃあ・・・・取りかえしつかなんだ」


「じゃあ・・・あいつは!?」

「・・・・・・憎たらしい奴じゃて・・・・・・どうやらまだ先には行けないようじゃぞ」


「え?」





玄武が振りかえって霧の中を見る。







その霧の中に、ギラリと光る目があった。



霧をかき分け、ケルベロスが出てくる。
しかし、攻撃のかいあって、その頭は一つ潰れており、真ん中と右の頭が怒りに狂ってガチガチと牙を鳴らしていた。



「そ、そんな・・・・ここまでやって・・・・・」

「ここまでやって、ようやく来たのじゃから、頑張らないといけないのぉ」

「え?あ・・・・」


苦しそうにしながらも、玄武の目には諦めなどはなかった。
単体では遥かに力負けする相手を前にしても、この余裕。

玄武は間違いなく、あの男の使役獣だった。



「ケルベロス一体になーにを怯えておるのじゃ?相手は手負い。こちらはまだまだ、戦えますからな!!!」


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