第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜さらなる脅威〜
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地上本部跡地
起動六課ライトニング隊副隊長、烈火の将シグナムは、リィンフォースUを従えて、ある人物の背後に立っていた。
その人物の名は、レジアス・ゲイズ。
二人の秘書を連れて、崩れた自分の部屋のデスクに手を当てながら、何かに思いを馳せていた。
「・・・・・何か用か?」
と、そこでレジアスがシグナムに振り返らずに聞いた。
別段隠れていたわけでもなく、シグナムは普通に後を付けて姿を見ていただけだったので、気づかれるのはおかしなことではない。
「・・・・・・いいえ、特には」
「そうか・・・・・貴様はゆりかごの方に行かなくていいのか?」
「頼れる仲間が、いますので」
シグナムが答える。
そこで今度はリィンがレジアスに質問した。
「公開意見陳述会の時、私とヴィータ副隊長はここの空で一人の騎士と交戦しました。騎士の名は、ゼスト・グランガイツ。書類上、既に故人とされている人でした」
リィンの言葉に、二人いる秘書の内の一人が「え?」と驚愕の表情を浮かべる。
それに対し、レジアスは静かに振り返って聞いた。
「・・・・・それで?なんだというのだ?」
「そして、彼が死亡した事件に、あなたが少なからずかかわっている情報がありました。もしかして、あなたはあの騎士を、・・・・」
そこまで言ったリィンに、レジアスが何かを諦めたかのように天を仰いで言った。
「それは貴様にではなく、あいつに言わねばならんことだ・・・・・みっともない、言い訳をな」
「それは一体・・・・」
「言ってもわからん。理想だけを追い続けられる、貴様らのような若い者にはな・・・・だが、それをあいつに話し終えたとき、おそらくわしは・・・・」
「オレがお前に復讐すると?そんな風に思われていたとは、心外だな。レジアス」
「!!!!」
いきなり聞こえてきたその声に驚いて、シグナムが振り返る。
一方、特に驚きもせず、レジアスもゆっくりとそちらの方に振り返る。
そこには先日、ヴィータを落とした騎士がいた。
瓦礫の中を歩いて進み、ここまでやってきたのだろう。
傍らには融合機・アギトを従えている。
ゼスト・グランガイツ
表向きだけとはいえスカリエッティの協力者にして、レジアスの親友だった男が、黄泉より戻りて、ここに立つ。
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