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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜さらなる脅威〜
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ンクし、回路が焼き切れ廃人になってしまうかもしれない可能性まである。





「エリオ君!!このままじゃ!!!」

「くっ・・・・一体どこまで・・・・・・誰かを利用すれば気が済むんだ、スカリエッティ!!!!!」




ドゴォ!!!!




エリオの渾身の斬り払いに、ガリューがその装甲にひびを受けながらビルの屋上に激突して埋まる。

ガリュー自身も当然、強化されている。
しかも今は白天王から受ける負荷で暴走したルーテシアによって、過大な強化までされているのだ。

全身からは血を流しながらも棘が生え、全身の武装を強制解除されていた。




それにもかかわらず、エリオはガリューに肉薄、否、それどころか善戦していた。

全身から電流を迸らせ、総ての身体能力を底上げするという、模擬選の時に蒔風すらをも一時的に焦らせたエリオオリジナルの強化魔法で、此処まで追いつめてきていたのだ。




「ガリュー、君はそれでいいのか!!!??君の主が、あそこで苦しんでいて、それを助けられなくて悔しくないのか!?」

そのエリオが、ガリューの落ちたビルに着地し、全身の力を込めて叫んだ。
主を救ってやらないのかと、苦しんでるあの子を、助けてはあげないのかと。

無論、今ガリューを動かしているのは強制的なルーテシアからの命令で、それに逆らう事は、簡単に出来るものじゃないという事を、エリオはよく理解している。



だが、それでも彼は言った。
思いのままに、その胸に想ったその言葉を。




「ルーテシアのことを想うなら、時には主の命にも逆らうんだ!!!あらゆる手段を使ってでも助けるんだ!!命を懸けても助けたいんだろ!?だったら、ここで僕と戦ってる暇はないはずだ。あの子を助けたいのなら、僕らに力を貸してくれ、ガリュー!!!!」

自分よりも小さなその少年の言葉。
その言葉に、ガリューが今までの攻撃すべてよりも、身体の奥に何か一撃を叩き込まれた気がした。

そして、咆哮を上げる。
全身の関節の節々から血が噴き出し、腕を掻き毟ってその武装をはぎ落とす。


そうして眼の色は赤く、一つの意志と、使命に灯った。




「・・・・・・行くよ、ガリュー。白天王はキャロが押さえてくれている。その間に僕らでルーテシアを捕まえて、まずは一旦の落ち着かせるんだ!!!」

「ガアァ!!!!」


ダンッ!!と地面を抉って二人が跳躍し、ルーテシアへと向かう。
二竜の嵐を掻い潜り、ひとりの少女を助け出すために。







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