第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜さらなる脅威〜
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けき大地の永遠の護り手、我が元に来よ、黒き炎の大地の守護者。竜騎招来、天地轟鳴、来よ、ヴォルテール!!―――
キャロの召喚に応じ、地面に現れた巨大な魔法陣から、彼女の最強の召喚、アルザスの守護竜「ヴォルテール」が召喚される。
しかし、なぜいきなりこんな状況になっているのか。
簡単である。相手もまた、究極召喚をしてきたからだ。
究極召喚「白天王」
それこそが彼女、ルーテシア・アルピーノの最強の召喚だ。
出てきた姿は・・・そう、ヴォルテールが「古竜」というならば、こちらはさしずめ「蟲竜」とでも言うべきか。
名前の通りに白い体躯、硬質な外骨格、それを支える筋肉、半透明の膜状羽は昆虫を思わせ、人型に近い体であり、ヴォルテールと肩を並べるほど大きい。
そして召喚から数秒が経ち
二竜が一気に激突した。
大地を打ち鳴らし、大気を揺らし、遠いゆりかごまで響いてるのではないかというほどに大きな咆哮をあげて、地上に立つ巨竜二体は拳をぶつけ、衝突した。
その一撃で地割れが起き、胸部からの砲撃や、口部からの火炎で周囲のビル群がなぎ倒されていく。
蒔風が言ったことは正しかった。
これは災害である。
これはただの大きな力ではなく、自然の猛威なのだ。
いくら大きな力を持とうとも、星の息吹にかなうはずはなく、それに対抗しうるのは、同じく星の力を受けしモノだけ。
しかし、その白天王の動きがどうにも荒い。
と言うのも、動作がいちいち大きいのだ。
殴る際には無駄に振りかぶり、魔力砲を撃つ際にはわざわざ最大まで溜めてくる。
明らかに常軌を逸した攻撃。
ただ「白天王」という巨大な力を使っているだけの動作。
武器を持った人間が、むやみやたらとそれをぶん回しているようなものだ。
もしこれが、ルーテシア本人による召喚で、本人による意思疎通だったならば、こうはならなかっただろう。
的確な攻撃、適度な威力を以って、ヴォルテールを押し込み、そして勝利していたに違いない。
あまりにもあっけなく、絶望的なほどに。
しかし今の彼女は「ルーテシア」ではないのだ。
洗脳による司令塔。ただそれだけの存在となっている彼女に、白天王を操りきることなど不可能に決まっていた。
絶大な信頼を寄せ、常時自立行動を許可しているガリューであればまだ大丈夫であっても、白天王などという、切札にしか召喚しない物は、暴走させてしまうのがオチである。
むしろ逆に、白天王からルーテシアに対する警告やエラー、力の逆流で、ルーテシアの脳がパ
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