第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜さらなる脅威〜
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ておらず、目もつり上がってなんともキツイ顔に変わっていた。
「お〜、怖い顔してんなぁ。でも付き合ってる暇はないんよ、元メガネちゃん。こっから先に進ませてもらうとするよ」
『それはいけませんわね。聞いてなかったんですか?「敵をあっちに送ってもいいんですか?」って』
「なに?」
クアットロのその言葉に呼応するように、床からズルズルと黒い影か現れてきた。
それは壁の方からも現れ、蒔風がバックステップで部屋の真ん中にまで下がる。
そうして最終的に、取り囲むように八体も出てきたのだ。
「・・・敵ってこれか?」
『ええ、そうです。あなたの足止めにこれ以上有効的な物はないでしょう?』
「・・・・・・随分と安く見られたものだな、クアットロ」
『あら?』
「この程度の「欠片」で、俺を止めるつもりだったとは、浅はかなこった」
蒔風が鼻で笑いながら嘲笑する。
だがそれをもってしても、クアットロは余裕の表情を崩さない。
それどころか、より恍惚な表情を浮かべ始めたのだ。
『キャははははは!!!そう思います!?思い上がってますね、翼人!!!これを見てもそう言えますか!!?』
クアットロがモニターの向こうで指を鳴らす。
すると「欠片」が姿を変え、一つ一つがヒトの形を取っていく。
黒いままのそのシルエットは、蒔風にとてもよく見覚えのあるものだった。
一体は小さな姿で小竜を従え
一体は槍を振るう少年の姿
一体は拳を構える少女で
一体は二丁拳銃のガンナーだ。
更に一体はポニーテールに剣を構え
一体はハンマーを肩に担ぎ
一体は鎌を手に握り
一体は魔導師の杖を蒔風に向けていた。
機動六課スターズ、ライトニング両隊の前線メンバー総勢八人。
その姿を模した「欠片」が、蒔風を取り囲んでいた。
『「あのお方」は愚かな妹たちの昔の記憶とやらを埋め込んで再現してましてね?だったら私が集めた機動六課のデータを埋め込んでもできるんじゃないかな〜って思ったんですよぉ。あは♪やっぱぁり私ってばなんて天才でしょう♪』
「・・・・・・・・・三流が」
『ウフフフフフ・・・なんとでもいいなさい!!!今あなたを取り囲んで、追い詰めているのは間違いなく私!!!ドクターではなく、この私!!!あっはははははは!!このまま捻り潰して、ホルマリン漬けにして研究材料にして上げますよ!!!銀白の翼人!!』
クアットロがうっとりするような顔をして、蒔風に言い放つ。
そうして、そのすべての影が蒔風に向かって攻撃を仕掛けてきた。
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