第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜さらなる脅威〜
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「デアボリックエミッション!!!!」
ドズォ!!!!
はやての空間攻撃魔法が、迦桜羅に向かって放たれる。
だが相手は空中を自由に飛び回す怪鳥。その攻撃範囲から悠々と逃げのび、旋回してから再びはやてに向かって突進してきた。
それをはやてはバリアを張って受け流し、息を荒くしてぐらりと揺れた。
もうこのような攻防を幾度となく続けている。
はやてはチャンスさえあればすぐさま攻撃魔法を向けるが、機動力ではあちらが完全に上だ。
なのはのように砲撃に優れていたり、フェイトのように高速戦ができるならばまだ違ったろうが、はやての主力魔法はあくまで空間魔法での殲滅攻撃。
まさに後方から指揮を飛ばし、止めの一撃を叩き込む司令官の立ち位置なのだ。
だが今はそうも言ってられない。
現状全局員はガジェットと交戦していて手一杯だし、そもそもこの迦桜羅とまともに交戦できる者などいないだろう。
だから自分がやるしかないのだ。
そうはやては思ってこの怪物を引き受けたのだが・・・・・
「あかん・・・・動きが速すぎる・・・・うちの魔法じゃ狙いきれん」
先ほども言った通り、やはりすべてはそこだった。
速い
ただそれだけのことなのに、あの大きな的に当てることすらできないのだ。
一方、あちらからの突進は、直撃こそしていないものの、魔法陣のバリアで受けて流すという対処しかできないはやては、徐々にその魔力と体力を削られていった。
「どうすればいいんや・・・・・このままじゃ・・・・・」
このままではこちらが墜ちる。
そうなってしまってはこちらの隊は総崩れだ。
指揮官の自分が落ちるわけにはいかないし、この怪物を、他の局員に向けてはならない。
その意地が、未だにはやてが墜ちないための柱だった。
「絶対に墜としたる。皆が踏ん張っているってぇのに、うちだけここでのらりくらりとやってられへんもんなぁ!!!!」
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「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
「ッ!?キャロッ!!!準備は!?」
「出来てる!!!行くよ、エリオ君、危ないから下がってて!!!!」
――天地貫く業火の咆哮、遥
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