第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜乾坤一擲、必撃粉砕!!〜
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
てくるティアナを撃つために構えた。
が
ギュガガガッ!!!!
ズ・・・・・ズン・・・・・・・
重い音を鳴らし、床を振動させて、ウェンディ・レプリカがライディングボードを落とした。
その身体には、頭部、喉、胸部に穴が開いており、直後、その黒いシルエットがグズグズと崩れて崩壊していった。
足元の床には撃ち抜いたであろう弾丸がめり込んだ穴が三つ開いていた。
その事態にノーヴェ・レプリカが振りかえり、ディード・レプリカがなおも変わらずティアナのいるであろう壁に向かって双剣を振り降ろす。
しかし、それは壁を崩していったのみで、その先のティアナを切り裂くことはない。
壁が崩れて、そこから現れたのは、ダガーモードのクロスミラージュで双剣を受け止めたティアナだった。
「こうやって剣の根本を押えて、足の構えさえしっかりすれば、非力な私でもなんとかだけど受け止める事が出来るのよ」
《お見事》
その言葉と共に、クロスミラージュの片方をゼロ距離から眉間にピタリと押し当てた。
「BANG(バン)、よ」
《Shoot》
ドドドンッ!!!
そして同じように、ディードにも三発しっかりぶち込む。
その消えゆく身体を腕で押しのけながら、ティアナが残ったノーヴェに迫っていく。
「まったく・・・ここまで行動パターン集めんのに苦労したわ」
《蒔風さんからもらった彼女たちのデータがなかったらもっと掛かってましたよ》
「そうね・・・・感謝してもしきれないわね」
ユラリと立ち上がってくるティアナに、ノーヴェ・レプリカが後ずさる。
その何もかもを見透かしたような瞳に、一体この「欠片」がなにを感じたのだろうか。
ティアナがやったのはまず、敵の行動パターンの収集だった。
それをクロスミラージュがまとめ上げ、一つの対策ファイルともいえる物を組み上げたのだ。
だが、それはあるだけではどうしようもない。
敵が動き出したのを見てファイルを開いても、先がわかるころにはもう敵はその行動を終えている。
言わば、格闘ゲームでいちいちコマンド表を見ながら対戦をするようなものだ。
そんなものは対戦にならない.
ならばどうするか。
いや、そんなものはどうするか、などという疑問にするのもばかばかしい事だ。
基本、そのような事をする者は皆、コマンドを覚えて対戦に挑むのだから。
そう、ティアナ・ランスターは
ただ単に敵の行動パターンを、すべてその頭に叩きんだだけだ。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ