暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜乾坤一擲、必撃粉砕!!〜
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相手をするのはチンクのスティンガー。


しかし、スバルの反対の拳、右のナックルはすでに準備を終えている。


手首部分のギアが回転し、その力を最大増幅させて、スバルが拳をぶち当てる!!!



「ハァッ!!!」

キィン!!という甲高い金属音が響き、次の瞬間



チンクのスティンガーは、粉々に「破砕」された。
そこまで粉になってしまえば、もはや爆破スキルなど使えない。

後方では朱雀がセインに火球を吐きかけてその動きを引きつけている。




もはや邪魔する者など、一切なく




その身体が光線を潜り抜け、拳がオットー・レプリカの顔面に突き刺さる!!!!





ギィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!

「うをおおおおおおおおおおおおおおおおりゃアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

スバルの拳の振動は、外部ではなく体内に深く浸透し、頭から首へ、胸へ、肩へ腕へ腹へ脚へと響き渡り、その体を内部から破壊する。



IS「振動破砕」

その能力を最大限にまで引き出し、足の運びや体重移動、拳の突き出しを以って一つの技へと昇華した、「振動拳」が炸裂する。

ドォォォォォオン!!!



オットー・レプリカが爆散する。
ようやく一体、倒す事が出来た。




「やった!!!」

『スバルさん!!!危険です!!!』

「え?」





そこに

あろうことか砲撃でではなく、その巨大な大筒をブン回して、ディエチがスバルに迫ってきていた。


しかし、スバルはすぐに動けない。
振動拳はその威力もさることながら反動も大きく、放った後は一〜二秒の残心を要するのだ。

そもそもこの技は、最初から混戦には向いていなかった。
しかし、それでも朱雀がいればフォローできるはずだったのだ。


ここでディエチがまさかの直接攻撃に出てこなければ。



「う、うわあ!!!!」

『スバルさんっ!!!』


しかし、目を閉じるスバルに、いつまでたっても攻撃は来なかった。
その事態に目を開けて前を見ると、ディエチ・レプリカの頭、喉、胸の三カ所に、正確に穴が開いていた。



「・・・・え?」

「ったく、何やってんのよスバル!!」

「!!!!」



その声は聞き覚えのあるもの。


スバルの一番の親友にして、フォワードのリーダーの少女だった。


肩で息はしているし、バリアジャケットはボロボロで
髪は乱れて、片方のリボンは千切れたのか、後ろで一つにまとめ上げられている。


頭からは一筋の血が流れた跡まで見えたが、ティアナ・ランスターは勝利
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