第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜それでも守りたいものがあったんだ〜
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
れない!!!!」
フェイトの言葉が木霊する。
そうだ、誰だってこんなことは望んでいなかった。
でも、それでも、守りたかったものがあったんだ。
そこまでに強い思いを持つものは、そのために苦しんだ。
その言葉を聞き、スカリエッティはというと
『・・・・・そうかい・・・・では・・・・・お別れだ』
フェイトの言葉を聞いて、スカリエッティがなんともあっけなく通信を切る。
瞬間、玄武が血相を変え、声を荒げた。
「まずい!!!三人とも、急いで反対の扉へ走ってゆきなされ!!」
「玄武?」
「あれが動き出すぞ!!!フェイト嬢達は急いであの野郎の元へ向かえ!!!!おおおおおおおおおおおッ!!!!」
ゴドォン!!!!!
玄武が必死の形相で叫ぶや否や、獣神体へと姿を変えて、その巨体で真ん中に刺さっていた剣を押しつぶした。
それを見て、フェイトが気付く。
「まさか・・・・あれはッッ!!!二人とも!!急いでください!!!」
唖然としている二人を押し出し、フェイトが反対側の扉へと飛びだして行く。
途中で玄武の足元を通り、そうして扉まであと少し
と、いうところで
ドゴンッ!!!!
『ごアアアアアアアアアアアッッ!!!』
玄武の巨体が叩きつけられて、ガラガラという轟音と共に扉がひしゃげながら埋もれてしまった。
その状況にフェイトが唇を噛み、玄武が起き上がって悪態をつく。
『クソッタレ・・・申し訳ない。進路を断ってしまった』
「う、ううん・・・気にしないで・・・・でも・・・・あれって・・・・・」
『そう・・・・たしかフェイト嬢にとっては十年も昔の話ですからな。覚えてはいないかの?』
「・・・・・・覚えてるよ・・・忘れるわけがないよ・・・・・」
フェイトの視線のその先に、玄武を投げとばした張本人が、ドームの真ん中に仁王立ちしていた。
全身から黒い煙を噴き出して、逞しい漆黒の体躯に、三つの首、二振りの尻尾。
三対もあるその目は赤く光っており、その眼光はそれだけで射殺すかのような怒気を持っている。
その脚の爪は死霊ですらをも切り裂けるかのように湾曲し
その牙は魂ですらをも噛み砕くかのように鋭い
魔導八天が最凶の一振りにして、最強の使役獣
地獄の番犬、ケルベロス
条件によっては蒔風と一対一で交戦できるほどの化け物が、目の前に現れていた。
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ