第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜それでも守りたいものがあったんだ〜
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いがね、もし知らなければ喜んでゆりかごに突貫して内部を調べ上げたくなるだろうよ!!ま、あれもまだ、私の目的を達成するための「手段」に過ぎないのだがね』
「これ以上何をするつもりなんだ・・・・・」
『おっと・・・・話がそれそうになったね。それで、どうだい?Fの残滓、否、フェイト・T・ハラオウン』
「・・・・なにがだ」
『私の方へと来てくれないかね?私としてもここで君を失うのは惜しい。こっち側へと「断る!!」・・・だろうね』
「おまえは犯罪者だ。私は執務官だ。私はお前を捕まえるため、ここに来たんだ!!」
『犯罪者だって?はははははは!!!!そんな肩書き、非常に下らん!!!それを言うなら、君の母上だって立派な犯罪者じゃないか!!!』
「ッッ!!!!」
モニターのスカリエッティが嗤う。
君を生み出した親も、ナンバーズを生み出した私も犯罪者。
そこになんの相違がある?
どちらも同じじゃないか。
そんなもの君の勝手なエゴだ。
一個人の感情論で、勝手に人を裁くなよ。と
『それに君たちの所属する時空管理局のトップたちだって、必ずしも「正義」とは言い難いねぇ・・・・・身体を捨てて醜い脳味噌にまでなって生きながらえ、私という犯罪者を生み出し、あまつさえそれの行為を黙認してきたんだよ?地上の英雄、レジアス・ゲイズだってそうさ!!私の一番のスポンサー様でね、多大な協力をしてもらったよ!!』
「やはりか・・・・」
「そんな・・・・」
その事実にヴェロッサが苦い顔をし、シャッハが信じられないという顔をする。
そんな彼らを置いて、スカリエッティが話を進めていった。
『小を切り捨て、大を救う。確かに、合理的だねぇ。だが、それが果たして正義だと言えるのかい?』
「それは・・・・」
『ゆりかごを止めるために、その発動キーである少女を、殺す事が管理局の正義なのかい!?』
「ッ!!!!」
『ばかばかしい!!!そもそも、全部を救うなんてそんなことができるはずもないじゃないか!!!私たちは等しく人間さ!!!救えるモノなんてたかが知れてる。おだからね、思い上がったこの世界に、私が正しい認識を与えてやろうというのだよ!!!』
「そんなことは!!!」
『じゃあ今の世界で君はいいのかい?こんなどうしようもない世界で、君は果たして君の正義を貫けるのかい!?』
スカリエッティが高らかに言う。
世界に正義なんてない。
救えぬ者は救えない。そんなことなどできないと。
フェイトだって子どもじゃない。そんなことわかっている。
今までだって、救えなかった人がいた。
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