第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜フォワード陣、戦闘開始〜
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
≪Jawohl.≫
竜騎士の少年が、一人、蟲武人へと向かっていった。
その間に、キャロが周囲をサーチしていく。
自分と同等の召喚士。
しかもあっちは身動きの取れない状況。
ならば、見つけることはそうそう難しくはないはずッ!!
「見つけた!!フリード!!!」
「ゴアアアアアアアアアアアア!!!!」
キャロの声にフリードが即座に炎弾を吐きかける。
標的は少し離れたビルの中腹。そこの壁に命中し、壁が崩れてその中から一人の少女が出てきた。
「ルーテシア・・・・アルピーノ・・・・」
しかし、その少女の様子もおかしい。
あまりにも静かすぎる。
いや、前回あったとき、彼女は無表情に無感情という、希薄な印象の少女だったことは確かだ。
しかし、全くなかったわけじゃない。バインドで縛れば悔しそうに顔をゆがめ、レリックケースを奪われた時は残念そうな顔をしていた。
だが今の彼女は、そんな感情すらも無く。
ただ己の召喚虫へと指示を送る電波塔になっていた。
「あ、あれは・・・・・」
「なんて事を・・・・・・」
ルーテシア・アルピーノの行動は当初からかなり自由度が高かった。
眠る母親を目覚めさせるがために、スカリエッティと共に行動していたが、そこはまだ子供。なんの拍子に管理局に身柄を拘束されるかわからない。
故に彼女にはあらかじめ、自我を奪い、外部操作が可能なような「処置」を施されていた。
つまりは洗脳。
しかも先日にナンバーズすらも投降してしまったことを受け、いよいよまずいと思ったのか、彼女をすぐさま「兵器」としての操り人形へと変えたのだ。
なるほど、確かに合理的である。
あのナンバーズを説き伏せた人物が相手に居るのに、ルーテシアを放っておけば確実に戦力は削がれる。
こうすれば揺れる事も無く、戦闘のコマとして使えると言うもの。
あまりにも合理的で、それでいて、あまりにも人の意志を無視した行為。
「ふざけるな・・・・・・」
その様子に、エリオが静かに怒っていた。
ガリューと向き合いながらも、その視線の先にルーテシアを見据え、さらにその眼は、背後にいるであろうスカリエッティを睨みつけているかのごとく形相。
「ふざけるな!!!なんでそんな・・・・・人の意志を無視した事をするんだ!!!!その子はお母さんを助けたかっただけなのに、それを・・・・それを利用して・・・・・」
「エリオ君・・・・・」
そう、彼だか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ