暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜約束〜
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ティが宣戦布告の傍ら、「奴」にモニターを繋げて礼を言っていた。


『まさか彼女らの「存在の記憶」まで操れるとはね』

「それが俺の特権だ。あのナンバーズ達は自ら「兵器」である自分を捨て、新たな自分として生きることを決心した。だから俺はその「兵器としての彼女たち」を生み出したにすぎん。実物よりもパワーは勝るが、戦力は低いぞ?」

『構わないさ!!私は「あれ」さえ潰せればいいのだから』

「「あんな瓦礫」に何があるんだい?」

『見ていてくれたまえ。そっちも早く終わるといいね』

「こっちの戦力はできるだけ貸すから、後は勝手にやっててくれ。こっちは仕上げに入りたいんだ」

『おっとすまない。ではこのへんで』




そこでスカリエッティが通信を切り、「奴」が再び計算の仕上げに戻る。



「スカリエッティ・・・・・おまえは負ける。どんなに頑張ろうとも、策を巡らせようとも、おまえは負けるんだ。原典がそれを証明している。オレの貸した戦力があろうとも、蒔風に対抗できるのは俺くらいなもの。プラマイゼロだ。だが・・・その先に何があるかは、まだまだお楽しみだな」








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アースラ内になおもヴィヴィオの鳴き声が響き渡る。




それになのはが自分の肩を抱き、頭を振ってしゃがみこんでしまった。
その様子を見て、フェイトがなのはを抱え、蒔風がおもむろに通信を切った。


「まったく・・・・ガキの泣き声はうるさくてかなわん」

「舜・・・・君?」

「だから・・・・・泣き止ませに行かないとな。ガキに泣き顔は似合わん。それに・・・・・俺はパパじゃないっての」


「うん!!」






アースラのモニターに移るのは三つ。



周囲に大量のガジェットを撒き散らして宙に浮く巨大戦艦「聖王のゆりかご」
地上本部跡に駆ける、「奴」の「欠片」に「記憶」を練り込まれた数体のレプリカナンバーズ。



そして、泣き叫ぶヴィヴィオ。




それを見て涙しなかった者はいない。
蒔風ですら、その目に悔しさが溜まっていた。




だが、そのようなものはもうすでにない。




目に宿るのは、一つの決意。




今まで何度も口にしてきた。
今まで何度も胸に抱いた。




しかし今一度、もう一度言おう。



それは・・・・・世界に絶対などなくとも、その想いの存在だけは、何者にも否定されない「絶対」のものだという証明。







「必ず助ける。
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