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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜約束〜
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を押しのけて、地の底から黄金の戦艦が出現する。





                 聖王のゆりかご





古代ベルカの戦乱の時代。
聖王が所持していた超巨大空中戦艦。
その武装には魔力兵器だけでなく、質量兵器も装備される「失われし脅威・ロストロギア」

かつて聖王の元、世界を席巻して破壊したとされる最悪の兵器。



そして





『ママァ!!!ママァーーーーーーーー!!!!!!助けてぇ・・・パパァーーーーーー!!!!』

「・・・・チッ」

「ヴィ、ヴィヴィオ・・・・ヴィヴィオッ・・・・・!!!!!」




ゆりかごの起動キーとして利用され、聖王の間の玉座にしばりつけられた状態で苦しそうに叫び、助けを求めるヴィヴィオの姿が、スカリエッティの映像から流された。


その姿にその場の全員の顔が歪み、モニターを睨みつける。



『さあ!!挑んでくるもどうするかも!!すべてキミタチ次第だよ!!!?君たちが忌避し、封印し続けてきた最悪の力を前に、一体どうすると言うのかね!?』




と、そこでさらに管理局内の通信が全局員に通達される。
内容は至極単純だった。




《戦闘機人、総数七体と謎の巨獣三体によって、地上防衛用巨大魔力攻撃兵器「アインヘリアル」全三機が大破》とのこと。





「な!?」

「戦闘機人・・・全七体!?」

「どういう事・・・・・なの?」





なのは達が困惑する。
スカリエッティの元に残ったナンバーズは残り五体のはず。

チンクの話だとさらに作り出すだけの上質な個体はいなかったそうだから急増したとは考えにくい。



ではなぜか。




「あの野郎・・・やりやがったな・・・・」

「舜さん?」

「大体の見当は付いている・・・・やっと来たか。あの野郎・・・・・」

「舜君・・・・・まさか!?」





蒔風がその正体を理解する。


その元凶は、彼が今まで、幾度となく戦ってきた相手だった。




「間違いない。「奴」だ」











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『ふふふ・・・・いなくなったナンバーズの穴を埋めてくれるとはありがたかったよ』

「いや、こちらとしても、できるだけあっちの戦力は削ってもらいたいからな」



暗い空間で二人の声が聞こえる。
一人はこの場から聞こえる声だが、もう一方は通信によるものだ。


通信の方――スカリエッ
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