新暦79年
覇王襲来
memory:26 敗けだよね
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を取りに帰宅した。
-side end-
-side other-
「はじめまして! 去年の学期末にヴィヴィオさんとお友達になりました、リオ・ウェズリーです!」
「ああ、ノーヴェ・ナカジマと」
「その妹のウェンディっス♪」
リオはノーヴェとウェンディと初対面のようだ。
コロナがノーヴェの事を紹介するが、コロナの言った「先生」という言葉に顔を赤くするノーヴェにからかうように「お師匠様」と言い換えるウェンディ。
さらに顔を赤くして否定するが、ヴィヴィオ、リオの邪気のない援護に遭った。
結局、にやにや顔のウェンディと尊敬のまなざしで見てくる三人から目をそらし「うっせ」と父親であるゲンヤとそっくりな口調で恥ずかしそうにそうぼやいた。
「ところでさ、さっき言ってた一緒に練習する人たちって誰なの?」
「来てからのお楽しみって言ってたけど……その人たちは?」
「あれ? ホントだ、いない?」
ようやく悠莉とイクスヴェリアがいなくなっていることに気付いたヴィヴィオはさっきまで一緒にいたノーヴェとウェンディに聞いた。
「ノーヴェ、ウェンディ、二人と一緒じゃなかったの?」
「なんでも練習着がないからって裏ワザ使って取りに帰っっスよ」
ウェンディの返事に納得するヴィヴィオだったが、とある言葉に首を傾げる。
「裏ワザ?」
「あんま大きな声で言えないが……転移魔法だよ」
「本人曰く、バレなければ別にいいらしいっス。ユーリらしいと言えばユーリらしいんっスけどね」
「あ、あはは……」
呆れたような笑いを漏らすヴィヴィオ。
何年か前に悠莉から聞いたことのあるもので、影を使った転移魔法らしい。
とはいっても影の転移魔法は悠莉が元いた世界のものなので術式を見てもさっぱりわからない。
「ちょっと待って、参加するのって悠兄ぃだったの!?」
「ということは…もしかしてもう一人はイクス!?」
驚きの声を上げるリオとコロナ。
別に予想していなかったわけではない。
通信の時のヴィヴィオの声は弾んでいて、嬉しそうな声音だった、それもいつも以上に。
こんな風に話す要因となる人物は限られて、学院の生徒ほとんどありえない。
となれば、知り合いの大人組を外していくなどの消去法を使えばある程度は絞ることができるのだから。
「お待たせしました」
後ろから聞きなれた声にハッとして振り向いた。
するとそこには自宅から戻ってきた二人がいた
「「悠兄ぃ(ユーリさん)! イクス!」」
「コロナ、久しぶり」
「リオも一週間ぶりですね」
-side end-
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