ガンダムW
1587話
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ど……ですが、アクセル代表の姿を見た以上、出来れば訓練をと思いまして」
「……物好きだな」
そう返事をしながらも、悪い気はしない。
連合軍にも、こういう奴がまだいたんだな。
いや、サリィのような人材がいるんだから、こういうのがいても不思議じゃないか。
「分かった、俺でよければ相手をしよう。それで、場所はどうする?」
「あ、ここから少し離れた場所に道場がありますから、そこでお願いします」
こうして、俺は3人の軍人に案内されて道場へと向かう。
幸いと言うべきか、その道場は戦いでも壊れたりしておらず、普通に使えるらしい。
道場の中では、何人かが同じように休憩しているのだろう。それぞれに壁に寄り掛かったりしながら、仲間と話している光景も見えた。
そんな中、道場で俺と3人の軍人が向かい合うというのは、どうしても目立つ。
だが、俺も含めて全員がそんな視線は関係ないようにして、やがて口を開く。
「来い」
その言葉と共に、3人の内の1人が俺へと向かってくる。
予想外に素早い動き。
拳が空気を斬り裂きながらこちらに向かってくるが……
「甘い」
その一撃は、この世界の人間にとっては鋭い一撃かもしれないが、結局はその程度でしかない。
攻撃を回避し、そのまま相手の手首を掴んで勢いをそのままに一本背負いの要領で投げる。
当然本気の戦いという訳ではないので、相手の背中が床につく直前に軽く引き上げる。
「……凄い……」
呟き、それを聞いたうちの1人が次は自分だと前に出る。
こうして、俺は何故か軍人の戦闘訓練に付き合い、それどころか周囲で休んでいた者達も訓練に混ざってきて、予想外の運動をする事になるのだった。
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