ガンダムW
1587話
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以前救助に向かった基地では、助けたにも関わらず敵視され……それどころか、整備員の中にはトールギスの整備中に妙な細工を仕掛ける者すらいた。
まぁ、そいつは結局OZの手の者だったが、それでも他にも大勢が俺に対して敵意を見せていた。
その違いは……やっぱり、実際に戦闘に出ているかどうかといったところか。
連合軍にとっては、やはり実際に戦闘に参加しているというのは、色々な意味で大きいのだろう。
それがなかったからこそ、戦闘力の低い自分達は勝利をシャドウミラーに恵まれたと思ってしまう者も多かった……といったところか。
「アクセル代表。少しよろしいでしょうか?」
考え事をしながら歩いていると、ふとそんな声が掛けられる。
声のした方へと視線を向けると、そこにいたのは3人の若い男。
いやまぁ、若い男と言っても俺とそれ程……今の俺とそれ程年齢が違うようには見えないが。
「どうした?」
「その、少しよろしければ訓練を付けて貰えないかと思いまして」
「訓練? いや、だが今の俺は生憎とMSは使えないぞ?」
トールギスのオーバーホールと改修は、ちょうど打ち合わせを終えてきたところだ。
実際にいつ機体が使えるようになるのかというのは、ちょっと分からない。
「あ、はい。それは知っています。格納庫でトールギスがオーバーホールされているのは、さっき見てきましたし」
「……なら、訓練が出来ないというのは分かるだろ?」
シミュレータでの訓練……と言いたいところだが、残念ながら連合軍のシミュレータにはトールギスのデータは入っていない。
綾子の乗っているトーラスも同様だし、五飛のシェンロンガンダムは何を言わんやといったところだ。
少なくても、シャドウミラーがシミュレータを使う際には自分の機体で練習する事は出来なかった。
「あ、違います。その、実は生身の訓練をお願いしたくて」
「……へぇ。それはまた珍しいな」
この世界の戦争の主役は、当然ながらMSだ。
勿論軍人である以上、生身での戦いを疎かにするような真似は出来ないだろうが、それでも少し不思議だった。
まぁ、中には五飛のように生身での戦いを好むような奴もいるが。
「まぁ、いいか。今は特にやるべき事はないしな。……一応聞いておくが、お前達はいいのか?」
視線を周囲で忙しく動いている軍人達に向ける。
だが、目の前の3人は当然といった様子で頷く。
「はい、私達は現在休憩中ですから」
「……休憩中なのに、訓練をするのか? また、随分と熱心だな」
休憩というのは、普通身体を休めるものだ。
その休憩中にも関わらず訓練を行いたいというのは、俺の目から見ても少し不思議だった。
「本当は少し疲れてはいるんですけ
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