23舞VS香里
[11/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
さん、川澄さんと手を繋いで、どこ行くんですか?」
全力で走ってきたのを示すように息を切らせ、まだ寒い時期に汗まで流している栞。時計を見ても六時間目終了から五分と経っていない。あの距離を数分で走破してきたらしい。
「あたしにも聞かせてよ、祐一」
魔物が抜けたはずなのに、相変わらずゴリラのような握力で腕を掴んで下さる香里さん。もちろん反対の腕は栞のクマみたいな力で掴まれ、メキメキと音を立てていた。
「あの、香里さん、いつから見てらっしゃいましたか?」
「え? そうね、祐一と川澄さんが何か言い合ってて、無理やりキスしてからよ」
そこで、「最初から見てらっしゃったのなら、声でも掛けて下さればよかったのに」と思う祐一だが、右腕の魔物と共に悲しみの感情が戻った舞が、見られていたと知って泣き出してしまい、言い訳もできなくなった。
「…やっ、いやあ〜〜」
「最初は金縛りみたいに体が動かなくて、祐一が川澄さんレイプしてる一部始終を見せられたわ。かわいそうに嫌がってるのに全部中に出して、あたしの時と同じじゃない」
「私の時もそうでしたよね? 嫌だって言ったのに押し倒して、キスもしないで下着だけ取られて、避妊もしてもらえませんでしたよね?」
香里と栞の場合は違ったような気がしたが、レイプや痴漢冤罪では女性の意見が優先され、男が口をはさむ余地など無い。
そこで股間や子宮の痛みを感じて押さえていた舞は、ティッシュの位置をいじっている間に外れてしまい、ビチビチと汚らしい音を立てて精液が股の間を流れ出て、くるぶしまで流れ出したのも見られてしまい、泣きながら屈んで尻の下に汚い汚液溜まりを作った。
「いやあっ、見ないでっ、見ないでえっ!」
見かねた香里がティッシュを箱ごと渡し、ウエットティッシュも抜いて舞の制服に着いた血と精子の染みを拭ってやる。
「う〜〜、グスッ、うう〜〜」
舞は泣きながら自分の足の間や股間、靴下や靴に付いた精子を拭き取り、制服とスカートに掛けられた血と精液を擦って取り、尻の下の汚液溜まりも自分で掃除し始めた。
「いやあっ、ヒック、こんなの最低っ、ううう〜〜っ」
涙と鼻水でグジュグジュになりながらも、自分が穢された痕跡を残さないよう処理する舞。
「栞、詰め所に行って警察呼んでもらって。多分、名雪と秋子さんもこうだったのよ、誰も被害届出さないから、こんな男がはびこってるのよ、許しちゃ駄目」
「ええ、お姉ちゃん」
五時間目、あれだけ激しく争った姉妹が、女の敵に対しては共同歩調を取り、恋心や独占欲も全て無くして、見下げ果てた男を掘の中に突き落とそうとしていた。
「香里〜、今日も来たよ〜」
そこで真琴(本物)まで来てしまい、さらに状況が悪化する。
「来ちゃだめよ、この男に近寄ったら犯されるわ」
「…うう〜〜っ、もう
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ