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KANON 終わらない悪夢
22奇跡の恋シーズン3(捏造編)
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術を掛けてその憎しみを増幅させ、妹思いの姉を鬼に変えた悪魔が。
「うわ〜、やっちゃった〜、でも妹の方が絶対悪いよね、香里の初恋の男の子、取っちゃたんだから」
「わかる〜、そんなクソ妹、これからでも無視してやろうよ」
「部活の一年の後輩にも言っとく」
 ここにも心の闇を増幅され、知り合いの香里から祐一を取った女をイジメてやろうと画策する女が現れた。
『それに私って、妹ちゃんや香里と同じ病気じゃない、だから相沢くんにも手紙出しちゃったの、「この病気は発病したら絶対に助からない、衰えて死ぬだけだから、それ以上仲良くならないで、相沢くんが苦しむだけだから」って』
 単に栞に行った妨害の数々を、綺麗な話で上書きして、親切心で言ったように説明しておく。香里と同じで「単に表現の違い」があっただけらしい。
「そうよね〜、好きな人が苦しむなんて有り得ないよね〜、あんな子いなくなればいいのに」
 先ほど、アフロのバケモンに襲撃され、怖い思いをさせられた女も、心の闇にたらふくエサを貰い、栞への憎しみを増していった。
『でも、私が一番バカだったわ、色々やっても全部裏目。二人の愛の障害になって、燃料増やすほど愛が燃え上がって、二人はついにゴールイン。愛の奇跡まで起こっちゃって、私が悪い魔女、白雪姫は王子様のキスで生き返っちゃったのよ』
「お嬢かわいそ〜、あいつら、別れちゃえばいいのに」

 栞への憎しみの醸成には成功したので、次のターゲットの評判も落としておく鬼。
『二月にあの子が入院して離れ離れになった後も、私が相沢くんを支えようと近付いても遅かったの。また学校に来た頃には、家族の名雪が相沢くんを元気付けて、立ち直らせた後だったわ』
「「「「「ああ〜〜っ」」」」」
 悲恋が続くのに、ため息をついて落胆する一同、それも今度は親友の名雪。奪い取るには最悪の相手が祐一を支えていた。
『辛かったわ、だってあの二人、毎日手を繋いで登校してるじゃない? どんなラブラブのカップルだってそこまでしない。やっぱり恋って距離だったのよ、同じ家に住んで、相手が泣いてれば、すぐに駆け寄って抱きしめて慰めてあげられる、名雪ってずるい……』
 泣き崩れたお嬢を支えて慰める一同、そこで五時間目開始の鐘が鳴ったが、委員長か誰かが、黒板に「自習」の文字を書いた。どうも隣のクラスで大問題(笑)が起こったらしく、放送協会まで撮影に来てしまったので、緊急に職員会議が行われているらしい。
「ちょうどいいわ、もっと続けて」
 授業時間になってもkwsk攻撃は止まず、お嬢の独演会が続けられ、隣の教室では「奇跡の恋シーズン2、北斗?実姉妹、運命の対決編」が放送され、この教室では「奇跡の恋シーズン3、悲恋編」が放送されることになった。アニメでも車のレース放送でも、裏番組とのバッティングや、同種
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