暁 〜小説投稿サイト〜
KANON 終わらない悪夢
19栞VS舞
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私たちは逃げましょう、ここから私達のトゥルーラブストーリーが始まるのよ」
「ええっ?」
 お嬢の事などすっかり忘れ、ついに巡り合った白馬の王子様の手を取り、保健室からマッハで脱出し、二人っきりになれそうな屋上だか体育倉庫辺りにシケ込んで、パツイチ決めようと思うベータスリーロボ?
「待ちやがれっ、お前らっ、どこ行くつもりだっ?」
「え? ちょっと相沢くんと二人きりになれるところへ」
 その顔の計画書には「ヤダ、二人で体育倉庫に閉じ込められちゃってドッキリ、昼休みが終わって、五時間目が始まるまで誰も助けに来ないよ。二時間以上二人っきりなんて、全部奪われちゃう、どうしよう? あっ、折角ゴールインしたのにトイレも我慢できないよ、ヤダ、今度こそ見られちゃう、小さい方お漏らししちゃうよ、見ないで、見ないで〜」などとふざけた内容が書いてあった。昨日の人工呼吸のせいで、確実に脳がブッ壊れ始めているトイレの少女。
「ふざけんなっ、この卑怯なバケモン、アタシだけで相手しろってか?」
「ユウイチサン、ソノオンナト、ドコイクンデスカ?」
 加速したまま廊下を走り、ベータフォー?と高速戦闘を続けて周りを蹂躙し、他の生徒を巻き込みながら破壊と殺戮を振りまく悪の栞ロボ。
 その周囲には再び暗闇のオプションが纏わり付き、数も数倍になり、その全てを暗黒二重反転異次元転送用殺戮歯車に変換し、一階の廊下を地獄絵図に書き換えて行った。
「オイッ、このバケモンさっきより確実に強くなってやがるぞっ、どの術も一言だって詠唱しねえし、ギャーーーッ!」
 栞はリミッターが外れたせいなのか、魔物が行使する術を体で覚えたのか、更に破壊的で卑怯な殺人に特化した力を使い、約一名を地獄に送り込んだ。
「シネ」
「ギャーーーーッ!」
(ベータフォーの無力化を確認、以後登録を抹消します)
 楽しげに遊んでいる子供たち?を後にして、ドップラー効果で声色が変わる悲鳴を聞きつつ、愛の逃避行を続けている二人。
「まだ追い掛けて来るわ、応援を呼びましょう」
 次第に危ない状況になり、舞や真琴の応援を呼ぼうとする二人。取り敢えず祐一は心の声で叫んでみた。
(舞っ、来てくれっ、また魔物が出たっ)
 黄泉平坂を駆け上ってくる以前の嫁?の追撃を逃れ、呪的逃走をする祐一。二つ目に投げた桃?は、舞を召喚した。
(舞ロボ接近、以後デルタワンと呼称します)
 二階の三年のフロアに登る途中の踊り場まで来た舞は、階段の上から木刀を構え、落下速度も利用して、復活した魔物?を始末しようとした。
「…祐一、邪魔、そいつ殺せない」
 木刀を持っていても、屋内なので大振りができず「ガトツゼロスタイル」で魔物(栞)打ち込んだ。
「はあっ!」
「アーーッ!」
 今回も無詠唱で、返し技に「フタエノキワミ」を放たれ、
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