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〜異世界BETA大戦〜 Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force
傭兵中隊発足 (+ 登場人物紹介 地球人A)
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後は密集隊形で進撃する事を選びました。あと拠点攻撃に備えてササガワ少尉を遊撃のポジションへ置いたのは悪い判断ではありません。あなたは運用単位をなるべく部隊全体・数で押し切ろうとする傾向がありますね?」
「はい、仰る通りです!我々は数で押してくるBETAに対抗するにはなるべく部隊単位で密集しての火力集中運用が効果的であると教わっています。」アントワープの問いに遠山は澱みなく答える。
「まぁ知性の低いあの魔物ども相手ならばそれが最善なのでしょうね。ただ対人戦ではもう少し違った流れになることもあるので、もう少し工夫が必要かも知れませんね。」遠山は真剣な表情で聞き入っている。

「対してウスイ中尉はエレメント単位での運用が得意のようですね?」
「はい、私たちの部隊は大規模での運用はほとんどなく、常に最小単位での攪乱・浸透戦術を用いる事が多いので、連携を考えるとどうしてもそこが基本になってしまいます。」アントワープの問いに碓氷はやや元気なく答える。
「兵力は集中してこそ破壊力や突破力が生まれるのであって、分散しては各個撃破の対象になる、というのはわかりますね?」
「はい!それはもちろん・・・・。」
「今回はお互いが逆の特性を持った部隊同士での戦いでしたが、実際にはケースに応じてそれを使い分ける事が出来るようになるのが熟達した部隊と言えるでしょうね。」

アントワープの総括に皆が傾注している。
ほんと先生役適任だよね、それなのに脳筋なのがアレだけど。
すると・・・「カミナガ中佐!」おわっっ?!急にアントワープに声をかけられた。
え?テレパシー?・・・・じゃないよね?
焦ってそんなことを考えているとニッコリと「何か捕捉はありますか?」・・・・なんだ、びっくりするじゃないか・・・。
「えっと・・・・所属が違う部隊なので、戦術ドクトリンがそれぞれに違っているのだろうけど、貴官達をひとつの中隊にしたら中々のドリームチームが出来るのではないかと思いましたね。」うぇ、何にも考えていなかったので、なんとなく“こうだったら面白い?”と思っている事を軽く口にしてしまったよ。
今思えば、言いだしっぺは責任取らされるというケース、非常に多いんだよね・・・・。
口が滑ったな・・・・・傷口を広げる前にこれ以上はもう何も言うまい。
「なるほど・・・・・それはおもしろいですね!」おい?!アントワープさん?
「政治的な諸々は別として、司令に意見具申してみましょう。」本気なの?!・・・・・まぁこれで言いだしっぺは俺じゃなくなるからまぁいか。
待てよ?彼らは無事に地球に送り返さなきゃならないだろうに、オルキス軍に編入するとかは高度な政治判断になるんじゃないか?
「アントワープ中佐?最初に言った私が言うのもいまさらで申し訳ないのですが、彼らの身分は現在わが軍に保護さ
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