第三章
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「そうして広島の街を守ろう」
「了解です」
「わかりました」
周りの自衛隊や警察、保安庁の人達も応えてでした。
すぐに総攻撃がはじめられました、海と空と陸からです。
ロボットに激しい攻撃が加えられました、ですが。
ロボットはびくともしません、それどころかです。
足で飛んできたミサイルを掴んで握り潰してしまいます、総理はその状況を観て驚きましたが何とか冷静さを保って言いました。
「ミサイルを掴んで破壊するなんて」
「恐ろしいですね」
「とんでもないことしますね」
「これは強いです」
「それもかなり」
「これはね」
本当にと言った総理でした。
「強いね、けれど」
「はい、ここはです」
「新兵器を使いましょう」
「自衛隊で開発されていたレールガン」
「あれを」
「そう、用意は出来ているかな」
総理は自衛隊の将、自分のすぐ傍にいた緑の制服の人に尋ねました。
「沿岸に配備していたね」
「はい、何時でもです」
将、陸将の人は敬礼をして答えました。
「攻撃可能です」
「それじゃあね」
「レールガンで攻撃ですね」
「数百発のミサイルも砲撃も全く効果がないから」
だからだというのです。
「こうなったら」
「レールガンで」
「倒そう」
「わかりました」
陸将さんは応えてでした、そして。
レールガンの砲台にエネルギーが回されてでした、砲身から光がです。
ロボットに一直線に放たれました、総理はその状況を一部始終観ていました。これで倒して欲しいと願いながら。
光がロボットを直撃しました、ですが。
その光を受けてもでした、ロボットは。
少し身体が揺れましたがそれでもでした。
動きを止めません、総理も他の人達も驚いて言いました。
「レールガンを受けてもダメージを受けていないなんて」
「何て強さだ」
「恐ろしいロボットだ」
「はっはっは、レールガンを開発したことは見事」
博士が笑ってです、驚く総理達に言いました。
「しかしそれで倒される程だ」
「このロボットは弱くはない」
「そう言うのか」
「私が造ったのだよ」
右手の三本の指、左手の二本の指を得意げに動かす博士でした。
「レールガンですら倒せるとは思わないことだ」
「くっ、何ということだ」
「レールガンですら効かないなんて」
「一体どうすればいいんだ」
「あのロボットをどうして止めればいいんだ」
誰もが歯噛みしました、ですが。
総理は諦めませんでした、ここで諦めればです。
「広島の人達、街を守らないといけない」
「市民の方々は避難しています」
「安全な場所まで」
「ですが街は」
「立派な広島の街を」
「何としても守ろう、無敵の存在はないから」
だからというのです。
「
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