18真琴(本物)
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、正門は閉じられて出入りできないので、目立たない裏の通用門に回り、まずは真琴(本物)が垂直跳びの要領で通用門の低い場所に手をかけて、ドアノブを蹴って飛び上がり、軽々と門の上に立って、スカートを翻しながら校内に降り立った。
(カッケ〜〜)
自分の彼女ながら、余りの格好良さに惚れ惚れする祐一。しかし男女合同の体育では「鈍臭い」と有名だったはずの少女は、自分より遥かに運動神経が良かったのに驚かされる。
「オラオラ、相沢、何やってるんだ、鈍臭い」
他の女達に馬鹿にされながら、ドアノブなどに足を掛け、後ろからも押してもらい、何とか門を超えて入る祐一。残りのメンバーも、一人を除いて軽快に門を超えて校内に侵入できた。
(インフォメーションアラート、アルファワン始動! VMAX発動、レンジ5,レンジ3、栞クロー射程内!)
校舎から突然、栞ロボが急接近して攻撃を受けたが、普段は祐一クンロボのAIは、ウルズ6のM9と同じで「田村ゆかり」の声をサンプリングしたはずが、「原えり子」の声でアラートを受けた。
「祐一さんと、どこに行ってたんですかっ!」
初手から全力の平手打ちを真琴(本物)に叩き込もうとした栞ロボ。
選択肢
1,この際、栞を叩き潰しておく
2,話し合って祐一を諦めてもらう
3,リボンロボが迎撃して、栞ロボと戦う
4,秋子ちゃんと愛の逃避行
選択「1」
取り巻きの一人が間に入って、ものすごい速さで突っ込んで来た栞を押し留めた。
「あれ? もしかして、人より早く動けるの、自分だけだと思ってない?」
(ベータツー、アルファワンと交戦開始、アルファワン、下腹部にダメージ)
平手打ちを受け止められた上、前に出された膝に自分から突っ込み、ダメージを食らう栞ロボ。栞は妊娠はしていないが、もしお腹に子供がいれば、大変な事になったはずである。
「お腹に相沢の子供いたら、今のでダメになったんじゃない?」
下腹部を押さえ、うずくまるようにして後ろに下がった栞を、あざ笑っているベータツー? 魔物に心を売り渡した栞は、躊躇無く殺人技を繰り出した。
「キエロ」
栞は「アナザーディメンション?」を使い、自分の子宮を狙った相手を異次元の彼方に葬ろうとした。
真っ黒な、光も指さない暗闇が近づく前に全速で逃げ出した女は、栞の腕の長さより遥か遠くで、見えない鞭のような物で足を掬われて転倒させられた。
「こいつっ、人間じゃないっ、夜の使い魔だっ」
「どの力も無詠唱だと? ふざけんなっ、どんなバケモンだよっ」
魔物の存在を知っている真琴(本物)や、他の女も栞の異変に気付き、鞄や懐から装備を出して立ち向かおうとした。
(人払い、防御、牽制)
お嬢から役割を割り振られ、術を行使し始める少女達。嫌な音を出す笛を吹き、嫌な匂いを放
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