18真琴(本物)
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ろんアウトオブ眼中で抱き締め、手の繋ぎ方も指を全部からめる「恋人繋ぎ」で、眼と眼で見つめ合うだけで幸せになり、触れ合う肌も細胞の一つ一つ、髪の毛の一本まで愛おしく感じられ、髪の香りや体の匂いまでがどんな香水よりも心地よかった。
その頃には「今生のお別れに生で一発」「再会後、断られまくって、やっとゴム付きで4回」というサービスの悪い現婚約者の事など、銀河の彼方に葬り去っていた。
「相沢、調子の良いことばっかり言ってんじゃないよっ」
友人が何か言っているように聞こえたが、もうそんな物は耳にも入らなかった。
「もう一度するよ、今度こそ、本気で愛し合おう、皆にも見せてやるかい?」
誰にも恥じることのない愛の行為、それが真琴(本物)の友人だとしても構わない、敢えて本当の愛で証明してやろうとさえ思えた。
『ああっ、そんな、それだけは』
先程から本気の告白まで受けて子宮の上を撫でられ、その手の上に自分の手を添え、腹筋がビックンビックン痙攣している真琴ちゃん。
「じゃあ、続きしようか? やっぱり二人っきりのほうがいい?」
「お願いっ、見ないで」
友人達は、ヌレヌレの涙声と熱い吐息の合間に懇願する姿を見せられ、思わず声を掛けてしまう。
「お嬢っ、しっかりしてっ」
完全にジゴロ野郎の手に落ち、いいようにオモチャにされている親友を見て、涙ぐんでいる一同。しかし祐一の指でお嬢が湿った音を立て始めているのを見せられ、諦めて台所のテーブルに撤収した。
「入れるよ、真琴ちゃん」
「ああっ、いいいっ」
痛みが引いたのか、秘薬で痛みがないのか、最初からいい声で鳴き始めるお嬢。もう術を掛ける余裕すらないのか、地声で発声している。
別室で座って待っている少女達も、子供の頃から一緒に修行して来た少女の「メスの声」を聞かされ、足を組み替えたり、太腿を揃えて閉じたり、耳を塞いで動物のような喘ぎ声を聞かないようにしていた。
「ああっ、好きだっ、ずっと好きだったんだっ、真琴ちゃん(本物)」
「もっと、ああっ、ひいっ」
グチュグチュと言う汚らしく生々しい音や、パンパンと言う肉と肉がぶつかり合う音、男と女の喘ぎ声、それよりももっと嫌らしい「交尾中の匂い」を嗅がされ、発情させられる一同。
それも先程覗いていた「発情したオスに犯される友人」の声ではなく、「愛しあう恋人同士が本気で交接する声」を聞かされ、大事なお嬢の何もかもが汚されて行くようで、聞くに耐えなくなって来た。
「いやっ、もう聞いてられないっ」
ドアを開けて一人が飛び出し、二人で顔を合わせるのも嫌で、もう一人もトイレに入ってヌルヌルを拭きに行く。
やがて五分ほど経つと、祐一の切羽詰まった声が聞こえ、終わりが近付いたのが分かった。
「ああっ、もう行くよっ、真琴っ、一杯出すよっ」
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