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KANON 終わらない悪夢
18真琴(本物)
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ても、血印とは思い切りましたね、相沢にも同じ血印をいれたのですか?」
『いえ、真名は書かせて頂きましたが、妊娠を望まない相手には、お胤を出さないで済むように細工させて頂いた程度です』
 枕元に置いていたブラウスに袖を通し、上半身を隠すお嬢。
「それでも「所有権」は設定されたんですよね? いつでも上書き可能じゃないですか? もうこちらの勝ちですっ」
『ええ、そうですね』
 顔を赤らめ、目を逸らしながらも、勝ち誇ったように笑顔を浮かべるお嬢。
「やったな、アタシらの勝ちだ、これで妹ちゃんにも勝てるぞ」
「おめでとうございます、これでもう、結婚以上の関係ですね」
「まあ、香里や名雪には悪いけど、勘弁してもらおうや」
 何やら盛り上がっている一同の中で(あの、所有権って何ですか?)とオットセイ君共々縮み上がっている祐一クン。
『あ、申し訳ありません、もうお互いの一部を所有しあっているので、こうやって心が通じて念話もできますし、お互いがどこにいて、何をしているのかも分かります。そうですね、運命の赤い糸が常時繋がっているとでもお考え下さい』
 腕を組んで頭をもたれかけて、嬉しそうに綺麗事で説明されてしまったが、要約すると「GPS付きのケータイで常時監視して通話状態にしてるからな? 浮気なんかしても全部お見通しだっ、他の女と寝ようとしたら、全員でカチこむからな、い〜わね?」と言われているのと同然なので、身震いする祐一クン。
「まあ、そう言うことだ、手始めにこれに記入しておけ」
 再度婚姻届とペンを渡され、記入を急かされる。窮地に陥った祐一は、僅かな抵抗を試みた。

 選択肢
1,お前ら全員体が離れられなよう調教しちゃる、順番に直に種付けしてやるからケツ出して並べっ!
2,リボンロボの正体を探る。
3,三人の目の前でリボンロボにジャイアントバズーカ発射! 他のロボ?も各個撃破する。
4,秋子ちゃんと愛の逃避行。
 選択「2」

「じゃあ書くけど、「お嬢」も本名書いてくれる?」
『エッ?』
 子供の将来も考え、責任を取ったり、婚姻届に署名する覚悟もあったが、悪の秘密結社のリボンロボは、実名の署名に難色を示した。
「もう他人じゃないんだし、結婚以上の関係なんだろ? もう隠し事する必要もないし、子供だってできるんだ、幸せになろうよ」
 横から抱き締められ、耳元で低音で囁かれただけで、男に免疫のないお嬢は、全身の血が頭や顔に集まって来て、ゆでダコのようになった。
 既に美坂姉妹を毒牙にかけた「鬼畜姉妹丼男」で、従姉妹の幼馴染にも手を出し、同居した真琴も傷物にして、さらに血の繋がった叔母や、あゆ、美汐、佐祐理、舞なども狙っている鬼畜男子には、未通女いお嬢を操るなど赤子の手を捻るのも同然だった。
『あ、相沢様、それだけはご容赦を』
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