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KANON 終わらない悪夢
18真琴(本物)
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 リボンの少女と交わって、休みながら寝転んでいた二人。幸せそうな表情で泣いているので、心配してやると良いのか、一緒に喜べば良いのか分からなかったが、涙を舐め取って頬ずりをしてみる。
『もう一度なさいますか? まだ一時間ほどですし、お若いですから何度でも出来ますでしょう?』
 祐一の髪や背中を撫でながら、うっとりとした表情で余韻を楽しむ少女。
「何回もしたら痛いだろう? もっとしたいけど今日はいいよ」
 そこで入り口のドアが開き、どやどやと人が入って来る音がした。
「えっ? 何だ?」
 祐一が身構えるより早く、ふすまがスパーンと音がするほど勢い良く開かれ、昨日の見舞客の残り三人が登場した。先頭の女はドッキリカメラのようにビデオカメラまで持って突入して来た。
「やいやい相沢っ、よくもお嬢を傷物にしやがったなっ? ああっ、避妊もしてないぞ、子供まで産ませようとしたな? それに腹にあるのは血印っ? 一生物の傷まで付けやがったな、もう許せねえっ!」
 余りにも芝居じみた、わざとらしい言い回しに、祐一は「美人局」と言う言葉を思いだした。女達の手口は理解したが、一応手近の掛け布団を取り、「お嬢」の体と、自分の下半身も隠しておく。
「相沢くん酷いっ、それって一生浮気しない誓いなんでしょ? お嬢は一生相沢くんとしかエッチできないし、もう温泉にも銭湯にも入れないのよ、責任取って!」
 血印だとか、その効果まで知っているようで、祐一も知らない事までペラペラとまくし立てるトイレの少女。語るに落ちるとはこの事だったが、特に証拠がある訳でもない、口答えもできず、いつもの言葉を漏らすだけだった。
「うぐぅ」
「あ、相沢、ココニ偶然、婚姻届がアル、これにナマエをカケ。オ前のアクジはコノビデオで全部録画シテアル!」
 三人目の背が高い女は、芝居が下手すぎて失笑物だったが、笑う事も許されず、婚姻届を受け取った。
 隠しカメラで録画されていたのには気付かなかったが、正直に「お嬢の初体験シーンはもう一度見たいので、是非ダビングして下さい」と思った。
『そ、それは後ほど……』
 ダビングのお願いは通ったようだが、現在、少女漫画かレディースコミックで言うと「ヤダ、センパイの家にお呼ばれして、ついにゴールインしたのに、センパイの友達が一杯来ちゃった。どうしよう、アタシセンパイの友達に輪○されチャウ」ぐらいのピンチに陥っていた。
『もう良いのですよ、途中、秋子様からお電話を頂き、お胤の持ち出しは禁止されましたが、相沢様とお付き合いして、子供を授かるのは禁止されませんでした、ですからもう良いのです』
 口に手を当て、少し笑いながら女達を制するお嬢様、女達も三文芝居を続けなくて良いので安心したのか、追求を止め、その場に座り込んだり、ビデオテープの交換を始めた。
「それにし
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