17リボンロボ襲来
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都合八回に渡る人工呼吸で、只人ならばパンクして破裂してしまう程の気を流し込まれ、名雪ロボはようやくその場に座り込んだ。
(成功です、重力子反応低下、ガンマワンを無力化しましたっ)
「うわっ、最低〜、またキスで黙らせたわよ、あの子も気の毒ね」
「何であんな最低男に女が群がるんだ? 俺にも一人ぐらい回せよっ」
名雪ロボの撃退には成功したが、さらに世間の評判は下がった。もう自主退学も見えてきた将来を思い、うぐぅの音も出ない祐一君ロボだった。
『おっはよ〜、やっと起きた? すごかったでしょう? 昨日ね、私達四人も相沢くんに同じことして貰ったんだよ〜』
名雪ロボに対して、目が覚めても卑怯な口撃を加えるリボンロボ、名雪ロボには常識回路が取り付けられているので、香里同様、絶交を宣言したのも同然であった。
「えっ? みんなも? 四人とも?」
メンタル最弱に近い名雪ロボは、早速涙腺が決壊を始めた。親友だとばかり思っていた少女達が、尽く名雪を裏切り、香里に続いてリボンの少女達までが祐一と関係を持ったと宣言した。
「みんな、わたしの気持ち知ってるくせに、ひどい、ひどいよっ!」
『あれ〜? どうしたの? な、ゆ、き?』
栞ロボに続いて、名雪ロボも撃退し、勝利の雄叫びを上げるリボンロボ。名雪ロボ最大の攻撃である「泣いてからの駄々っ子モード」によるグルグルパンチを警戒していたAIと祐一も、あの攻撃が発動しなかったのに安堵していた。
周囲の人物も、祐一を汚物のように見下げ果てながら、名雪特急に続いて遅刻しないよう登校して行った。
『ねえねえ、やっぱり学校サボろうよ、学校には電話しておくからさ』
そう言ってリボンの少女は、この時代の女子高生が持っているはずのない、携帯電話を取り出した。
「え? 凄いなあ、年間の契約料って高いんだろ? 結構お嬢様なんだな」
『ええ? そうかなあ? 持たされてるだけだから、いくら掛かるのか知らないけど』
悪の秘密結社の支給品で、高価な携帯電話を所持しているリボンの少女、祐一君ロボの前には大きな罠が口を開けて待っていた。どうなる、祐一君ロボの運命や如何に?
選択肢
1,リボンロボのアジトに潜入し、リボンロボと合体した上で撃破、悪の秘密結社の目的を吐かせる
2,学校に向かい、次の休み時間、緊急パージの完了した栞ロボの襲撃を受ける。
3,治療のため、残り三人も呼んで早退させ、悪の秘密結社のアジトでまとめて撃破する。
4,秋子ちゃんと愛の逃避行
選択「1」
リボンの少女は、学校に電話して手早く要件を話し「香里の具合が悪いので登校が遅れる」と適当な理由を付けて、祐一共々悪の秘密結社のアジトに向った。
(集え、集え、我が家に)
「あれ? また何か言った?)
『ううん〜、何でもないよ、気に
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