17リボンロボ襲来
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しなかったが、今はその状況に感謝する。
有能と思われた祐一君ロボのAIだが、所詮戦術級のAI、戦略を組み立てるほどの性能は持ち合わせていなかった。
「うわっ、本妻で婚約者の子が追い払われちゃった、最低〜」
「男としても許せんな、寝た回数で優劣が決まるのかよ? タヒねっ、相沢」
あった通りの事実を並べられ、学校での名声がどんどん落ちていく祐一。今回も言い訳の余地は無かった。
「うぐぅ」
『ねえねえ、学校サボッちゃおうよ〜、一人で足りなかったら、昨日の三人も呼ぶし〜』
今度は祐一に音波攻撃と思念波攻撃が向いた、余りにも美味しすぎる条件に、大きな罠の可能性を考えた祐一だが、そこで新たな敵が現れた!
たったったったった
また緊張感の無い足音が近付いてくる。そう、名雪特急の通過時間だった。
「ゆういち〜〜」
(名雪ロボの接近を確認、以後ガンマワンと呼称します、敵対度は中級、友好度最低、現在当機とは交戦状態にあると認識します、警戒を怠ら、名雪ハンド異常接近! 回避をっ!)
リボンロボに拘束されたまま、名雪ハンドの接触を受け、右手を掴まれる祐一君ロボ。電撃や名雪クローは受けなかったが、睡眠中の名雪ロボなら「睡拳」が使える、無我の境地から繰り出される回避不能の必殺技、それは祐一君ロボでも、リボンロボも一撃で破壊できる必殺技であった。
(撤退を推奨します、ガンマワンにも当機と同じ無限エネルギー「名雪エンジン」が搭載されています、たくあんアタックに注意して下さい、重力子反応! 音波攻撃が来ます!)
祐一君ロボと時を同じくして生産された名雪ロボ、それはジャイアントロボとGR-2のように同型で、無限のエネルギー量を誇っていた。
「ゆういち〜〜、おはようのキス〜〜」
周囲の目からも、大ダメージを受ける祐一君ロボ、四股、五股疑惑でさらに世間での評価は下がり、登校不能のダメージを負う可能さえあった。
『おっはよ〜名雪、昨日ね、私達四人とも相沢くんに、スッゴイキスして貰ったの、名雪はもうして貰った〜〜?』
卑怯な音波攻撃と思念波攻撃を加えるリボンロボ、しかし、アストロンの呪文を唱えた名雪ロボの鋼鉄の瞼には通用しない。
(今です、今こそR・Sをっ!)
AIに指示される前に祐一の体が動いた、キスを受け止める体制の名雪ロボに、人工呼吸をぶちかました!
「ううううっ!」
目を見開き、無敵状態が解除されて弱体化した名雪ロボ、メンタルは最低近くになり、ユルすぎる涙腺はすぐに決壊し、睡拳が使えない名雪ロボは祐一君ロボの敵ではなかった。
(名雪ロボ被害極小、エネルギー容量は当機と同等です、再攻撃の必要あり!)
そこで祐一は、人工呼吸を五度に渡って繰り返す、スペシャルローリングサンダー?を繰り出した。
「あううっ、うむうっ」
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