17リボンロボ襲来
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つ伝家の宝刀が、右手突っ張りと共にリボンロボの肩に炸裂した! しかし、リボンロボには「世間の常識回路」が搭載されておらず、強面の顔面装甲にも、その程度の攻撃は通用しなかった。
『え〜? せいぜい5回寝ただけでしょ? 昨日、香里なんか9回もして、口で3回したって言ってたわよ? 妹ちゃんって、恥ずかしいだとか、家に人がいる〜とか、今日はダメだなんて断るそうじゃない、そんなの婚約者どころか、恋人失格よ。ねえ相沢くん、私んち一人暮らしだから、いつ来てもいいんだよ、学校サボって今からなんてどう?』
「ううっ」
何故か恋人同士の事情や交接回数まで正確に知られていて、リボンロボの超音波攻撃で痛いところを突かれ、爆発炎上して崩れ落ちる栞ロボ。
悪の秘密結社が放った最新鋭のリボンロボは、栞ロボのようにメンタル最弱で、旧型で胸部装甲も顔面装甲も極貧なロボの性能を遥かに凌駕していた。
(アルファワン、太ダメージ、エネルギー、重力子反応共に低下、今ですJ・Bの発射を!)
(待てっ、リボンロボも無限エネルギーは持ってないっ)
そこで祐一は気付いた、栞ロボもリボンロボも、祐一君ロボにだけ搭載された、動作理論不明の無限エネルギーを持つ「祐一君エンジン」は搭載されていない、戦闘が長時間に及ぶと、エネルギー伝達用の血小板が破壊されて行き、行動不能になるのは目に見えていた。AIも祐一も、その時を待った。
『ねえ、妹ちゃん? あんなスッゴイキスされたんだから、そろそろトイレに行きたくなったんじゃない?』
「ああっ?」
栞ロボが感じていた違和感を、リボンロボのピンポイントの思念波攻撃が加速させる。昨日済ませて出すものが無いはずが、腸を刺激され便意と錯覚させられる。
大ピンチに陥った栞ロボは、AIの推奨に従い、排泄物の緊急パージを行うため、縮地を行使して学校のトイレにスッ飛んで行った。
「祐一さんっ、後で行きますからねっ」
ドップラー効果により声質が変わりながら、捨て台詞を吐いて離脱して行く栞ロボ、学校近くまで来ているので、「部品」とかは落とさないで済むよう願う祐一クンロボだった。
(アルファワンの無力化を確認、ベータワンは友好的です、攻撃を加えますか?)
栞ロボを撃退するために、音波攻撃や思念攻撃を連続で行ったリボンロボ、今なら残存エネルギー低下で、撃退も可能かも知れない。だが愚かな祐一クンはこう言ってしまった。
(リボンロボのアジトに向かう、悪の秘密結社の目的を突き止めるぞ。もしかしないでも「合体」の可能性もあるっ、ジャイアントバズーカの弾丸を緊急増産しろっ)
(了解、前日の発射がなかったため、J・Bはフル装填されています、連射も可能です)
(おお、そうかっ)
昨日は香里や栞、名雪にも使用しなかったジャイアントバズーカ、疲れていたので空打ちも
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