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KANON 終わらない悪夢
17リボンロボ襲来
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「一体何人食われたんだ? 畜生」
(すいません、四人です)
 当然隣では、一度倒したはずの栞が、セブンセンシズに目覚めて立ち上がった。
「祐一さん、私のポケットの中、見せてあげます」
 下のポケットの中を見せてくれるなら大歓迎だが、明るい場所で見られるのは嫌がる栞には無理な相談だった。
 しかし四次元の中を漂ってバックトゥザフューチャーしたりするのはお断りなので、栞のフィニッシュブロー「アナザーディメンション」を食らうのは、ご辞退させて頂いた。
「イヤ、実はミンナ、栞ト一緒デ血ガ足リナクナル病気ナンダッテ、ダカラ治療のタメニ人工呼吸を少々……」
 苦しい言い訳だったが、その隙に祐一君ロボの破損した左腕は、リボンの少女に抱き付かれ、控えめな胸を擦り付けるようにしてモーションを掛けられていた。
「ねえ〜、相沢く〜ん、今度の土日空いてるでしょ? 昨日の続きしてよ〜、私も香里と一緒で〜、体が離れられなくなっちゃった〜」
 祐一としては、土曜を待たずに今すぐにでも体育倉庫に連れ込んで一発お願いしたかったが、祐一君ロボのAIは、まずは目の前の栞ロボの脅威に対し警告を発し、一日数発しか発射できない「ジャイアントバズーカ」の使用まで推奨していた。
(アルファワンの脅威が再度確認されました。即座にJ・Bを使用して撃破して下さい)
(待てっ、街中でジャイアントバズーカが使えるかっ)
 街中の通学路でJ・Bを発射するのは犯罪行為である。猥褻物陳列罪で逮捕され、人生もろとも破壊されてしまう両刃の剣、J・Bの使用は拒否された。
(では再度R・Sにより沈黙させて下さい。ベータワンの脅威は現在確認されておりません。アルファワン起動! 高エネルギー反応確認! 重力子反応増大! 回避をっ!)
「祐一さんから離れて下さいっ、貴方誰なんですかっ?」
(アルファワン、ベータワンと交戦開始、今のうちに退避をっ!)
 祐一の尿や唾液のサンプルを奪取した、悪の秘密結社が送り込んだリボンロボは、現在、栞ロボと交戦状態に入った。そこでAIは撤退を推奨したが、祐一君ロボは撤退できなかった、腕に当たるリボンロボの胸部弾性装甲の感触が気持ちよかったからである。
『あれ〜? 妹ちゃん、昨日香里の病室でもあったじゃん、覚えてないの〜?』
「お姉ちゃんの友達が、どうして祐一さんを誘惑するんですか?」
『え〜? 香里も貸してくれるって言ってたもん、ケチケチしないでよ』
 リボンロボの音波攻撃にたじろぐ栞ロボ、通常の反撃ではリボンロボの顔面装甲の分厚さには対処できない、そこで栞ロボは秋子ちゃんにも封印されている必殺技を放った。
「私は祐一さんの婚約者ですっ、これは私の両親も、祐一さんの叔母様も認めてるんですから、邪魔しないで下さいっ」
 法的にも裏打ちされた、栞ロボだけが持
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