16入院2日目
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やっぱジゴロだ、香里も変なオクスリ注射されちゃって、ハマっちゃってるよ」
「あの香里が、たった一晩でここまで」
何やら逆効果だったようだが、全員ドン引きしたまま帰って、北川他数名にボコられるのは阻止…… できなかったかも知れない。
『じゃあ相沢くん、私にもしてよっ、「もう体が離れられない関係」ってのっ、私も皆に自慢したいし〜』
今の声は変に思えたが、小柄な少女は両側から叩かれてリボンが片方飛んだ、こういう時のオチ担当らしい。
「あははっ」
「お嬢も寝とる気マンマンかよっ!」
香里にも笑顔が戻り、再び明るくなったように見えた病室、そこで飛んだリボンを拾った少女が、肝心な事を聞いた。
「ねえ香里、ちゃんと避妊した?」
「え〜? ヒニンって何ですか〜? あたし保健体育ニガテだから〜、イミワカンナ〜イ?」
「あははっ」
香里はド底辺高校の生徒でもないくせに、カタカナ言葉を混ぜて頭が悪い振りをした。そこでまた祐一の予知能力?が発動した。
祐一妄想中…
昼休みの教室で、何故か茶髪にギャルメイクの、ケバい感じのカヲリが、ネイルの手入れをしながらエロ自慢話をしていた。
「アタシ〜、もうユーイチにスッゴイことサレチャッテ〜、体がハナレラレナイ〜みたいな〜、エロいカンケイにされちゃて〜、もう超ヤバのエロエロで〜、今〜「愛のドレイ?」みたいな〜」
「それ超ヤバクない〜? アタシ〜、モトカレにもそんなハイテク男いなかったし〜」
さらに金髪ギャルメイクのナユキまで、頭と股のユルそうな女に変身し、バイト先のキャバ嬢のような「ペガサス昇天盛り」でキメていた。
「アイザワってヤバくな〜い? 超ホスト向いてるっていうか〜、今すぐ転職しろって感じ〜」
「ギャハハハッ! 言えてる〜、カオリみたいなババア系、すぐダマせるっていうか〜」
「ダレがババアだっつーの、アタシ〜、ジュンアイ系だし〜、超つくす方だし〜、コドモデキたらスッゲ〜名前考え中だし〜」
そこに「武闘派」のダブリで一年のシオリが、「兵隊」を連れて三年の教室に乱入し、教室の後ろの扉をガラスが割れるほど勢い良く開けた。
「オー! アネキー! 今日こそユーイチの兄貴返してもらうかんなーっ! 覚悟しやがれっ!」
そのお姿は白の特攻服にアフロヘアー、金属バットにメリケンサック、背中には「喧嘩上等!」腹と胸にはサラシ、超ロングのスカートに、素足で踵を踏み潰した靴、改造した制服には龍や虎の刺繍、内張りには何か分かりにくい短歌が刺繍で縫い込まれていた。
「コギャルのババアどもっ、キョーこそケッチャクつけてヤンヨ!」
「ナニ、テメッ、ジョートーダッ、ブッコロシテヤルッ!」
仲間のミシオとかマコトも、頭の悪そうなカタカナ文字で喋り、シオリと似たような気合の入った特服を着て、背中には「
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