16入院2日目
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初だけ痛かったけど、翌朝、世界が輝いて見えるってのは本当だったわ」
「「「「おお〜〜っ!」」」」
「一回目が終わったら、悲しくなって泣いちゃうのも本当だったわ、子供の自分とお別れっていうか、もう綺麗な体じゃなくなったって言うか、何か悲しくなるのよ」
「一回目、だと……」
「な、何回したの?」
何故か主題とは違う部分に、グイグイ食い付いてくる一同。
「え? 回数なんか数えられない、え〜?」
指折り数えて、何回したのか数え直す香里、その間、女子の視線は祐一に向き、犯罪者を見るような目で見られた。
「サル、ケダモノ」
「初めての女の子に何回も? ひっど〜い」
「ふざけんなっ、相沢」
「待て、毎回上に乗ってたのは香里だ、こいつはサッキュバスなんだよ」
祐一の懸命な言い訳にも関わらず、女子の責めは止まらなかったが、香里の一言でドン引きした。
「う〜ん、九回ぐらいかしら? 後「口で」三回」
その言葉で祐一は解放され、開いた口が塞がらない表情で全員が香里を見た。
「九回? 口で……?」
「凄ぇ、お前がチャンピオンだ」
「じゃあ、お前が上ってのも本当なのか?」
「ええ、あたしが痛がったら急に「もう止めるか?」とか言い出して、萎えちゃったのよ、きっと妹の顔でも思い出したんだわ、だからあたしが上に乗って立たせて入れたの」
よく痛いと聞かされる初体験、それも普通演技だとしても、しおらしく見せる所を、自分で引き入れた勇者に敬礼する一同。
「最初は助かるために割りきって、妹に言われた通り、体だけの関係になるはずだったんだけど、キスしたり、色々してると本当に元気が出たのよ、だから一杯したら治るんじゃないかって」
学校での噂のような、ラブラブな話ではなく、なまら生々しい話になって少し引く友人達。
「何ていうのかしら、たった一晩で「心も体も奪われて」、「もう体が離れられない人には言えない関係」って奴にされちゃったの」
「相沢、お前がそんなジゴロだなんて知らなかったぞ」
「わ〜、怖〜い、アタシらも相沢にヤられちゃったら、もう二度と体が離れられなくなって、エグいホストみたいに貢がされるんだ〜」
昨日の未来予測が現実になりそうで、嫌な汗が流れ始めた祐一は、何とか方向転換を図ろうと考えた。
「いや、それは無いって、香里も無理すんなよ、ずっと泣いてたじゃないか、辛かったんだろ? 友達の前だからって、もう見栄張ったりしないでいいんだ、素直になれよ」
祐一に寄りかかって甘えている香里の頭を撫で、昨日の「処女の代金は210円(消費税含む)」を公表されないよう努力してみた。
「だって、好きになっちゃったんだもん、仕方ないじゃない」
文字通りカラダが離れないのか、充電中なのか、祐一に張り付いて離れず、胸に顔を埋める香里。
「うわっ、
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