16入院2日目
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? 香里も喜ぶし〜」
「お、こりゃあ別の共同作業になりそうだな、アタシら外に出てようか?」
話題を何とか下ネタ方向に振って、場を明るくしようと務める一同。
「初めてのキツイ共同作業は、昨日ヤったわよ、あたし、祐一の針で縫われちゃった」
「「「「ええーーーーっ!」」」」
一連の恋バナ自慢は済ませていたようだが、下ネタ方面は母親や栞の手前、話していなかったのか、ボカして話たのか、突然の発表に驚く一同。祐一は栞の行動と北川の安否が気になったが、下手に動くと刺されるので自重した。
「香里、もう卒業しちゃったんだ〜」
「何で男嫌いの香里が一番で、アタシら取り残されてるワケ?」
「やっぱりなー、「十ヶ月持ったら子供産め」なんて、経験者でないと言わないよなー」
「香里、吐け、お前には色々と聞きたいことがある」
針が近いのに、色々と小突き回される祐一と香里。そこで母親が空気を読んだのか、栞が暴れだす前に腕を掴み、外に連行しようとした。
「私らはちょっと出てますね、ごゆっくり」
引き摺られるように退場する栞だが、当然のように香里が座っているベッドに当身をして、針が祐一に刺さりそうになった。
「うわっ!」
「きゃっ」
「アラ、ゴメンナサイ」
明らかな故意で嘘を付いているせいか、話し言葉がカタカナになり、イントネーションもおかしい栞、友人達も顔を青くしながら「奇跡の恋シーズン1」のヒロインを見送った。
「ヤバイよ、妹さんメッチャ怒ってたよ、ネトラレだよ、香里、よく平気だな?」
「いや、朝に見舞いに来た子も、修羅場だって言ってたけどね、香里、あんたメンタル強すぎ」
一足遅く、ボタンの取り付け工事が終わって糸が切られた。栞に対しては大変な失言があり、香里にはキスまでされたので、自業自得と諦めた。
「さっきも言ったでしょ、妹が帰る前に自分で言ったのよ、「今日にでも祐一さんと愛し合って下さい」なんて、あたしの病気を治すために、あの子が自分から祐一を譲って、沢山「お注射」してもらったのよ」
また香里のモノマネを聞いてしまった祐一、咳止めか何か、薬のおかげで声の調子が戻ったので結構似ていた。
「それにしても、病室でスルなんて、あんたら度胸あるわ」
「それもあの子が看護婦に言って帰ったのよ、「最後に好きな人と、一緒に過ごせますように」って、だから今日と同じで二人部屋で同室の人もナシ、検温にも来なかったわ」
「じゃあ、今日もヤル気マンマンだろ、エロいねー」
「それより初体験のご感想は? kwsk,クワシク、詳っ、しっ、くっ?」
祐一は自分も席を外そうかと思ったが、香里に抱き付かれてベッドに座らされ、ボタンの外れたシャツから手も入れられ、直接肌が触れる面積を増やそうとしていた。接触充電が可能なのを学習したらしい。
「確かに最
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