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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#45
FAREWELL CAUSATIONX〜時ノ雫〜
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『フ、フ……フ』
 最早云うべき事は何もない、ただ、
入れ替わる少女の為に痛みは和らげて。
 厳かなれど清浄な炎が躰を包んだ、
眠る幼子を背負う父親のような感覚だった。
 神器の発光が消えほどなく少女は眼を醒ます。
 即座に襲い掛かってくる痛みと疲弊に顔を顰めるがすぐに、
焼け焦げて引き破れたアンダーシャツの胸元を掴んだ。
 色々言いたい事は有った、
傷ついた胸が更に張り裂けるほどの驚愕も在った、
でも、一番伝えたい事は……
(もう、逢えないかと想った――ッ!)
 戦闘の間は無我夢中で気づかなかった、
否、気づいてはいけなかった想い。
 一度でも堰を切ればもう止まらないから、
恐怖に押し潰されてしまうから、
でも、在る事には変わりなく心の底に重く色濃く滞積していた気持ち。
 それが一挙に解放された、もう止めようとも止められなかった。
 胸元に沁み込む温もりは、時の雫が如く。
 だが抱えた腕に力を込め、翔けるスタンドのなか彼は、
瞳に強い意志を宿して言った。





『帰って来るって言っただろう――!』





 少女の想い、王の矜持、その二つに(いざな) われ、
過酷な試練に打ち克った(あまね) く星々の加護を受けながら、
無頼の貴公子、空条 承太郎、此処に帰還!


←To Be Continued……






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