ガンダムW
1586話
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その辺を突けば、上に見捨てられたと判断して捕虜から情報を引き出すのは難しくないかもしれないな。
勿論連合軍もそのくらいは分かってるだろうけど。
「それでも全体的に見ればルクセンブルク基地の奪還には成功したんだし、文句なく連合の勝利なのは間違いない、か」
「はい。最後の最後で余計な失点はありましたが、それでも十分な成果かと」
サリィも俺の言葉に同意するように頷く。
「あたし達も結構頑張ったしね」
綾子の言葉は間違いなく正しい。
ゼクスを連合軍に引き渡してからも、綾子のトーラスは空を飛べるという利点を活かしてOZへ大きな被害を与えている。
勿論五飛の方も俺達と別行動をとっていたが、OZに与えた被害は大きい。
というか、OZとしてはやっぱりこれまでの経験からか、ガンダムに対して多数の戦力を向けていたとか。
その辺りの事情を聞けば、こっちに向かってきた戦力が予想していたよりも少なかった理由には納得出来る。
「で、これから俺達はどうするんだ?」
「あ、はい。ルクセンブルク基地の制圧が一段落するまでは、ここで待機していて欲しいと」
妙に気弱な指示に聞こえるのは、やはりノインによる奇襲があったからか。
俺達がいなくなれば、OZが再度ルクセンブルク基地を奪還しようと襲い掛かって来た時に対処のしようがないし。
ノインの奇襲は、ゼクスを取り戻すというだけではなく連合軍の指揮官にも精神的なダメージを与えたらしい。
「どうする?」
一応といった風に尋ねてくる綾子だったが、現在の俺達シャドウミラーは傭兵だ。
であれば、一度受けた仕事は最後までやり遂げる必要がある。
「勿論引き受けるさ。ルクセンブルク基地をOZが再度攻撃してこないとも限らないからな」
普通なら撤退したばかりでそんな馬鹿な真似をするとは思えないのだが、向こうにはゼクスがいる。
であれば、まともにシャドウミラーと戦った場合勝ち目がないと判断して、シャドウミラーがルクセンブルク基地から現在の拠点のニューエドワーズ基地に戻ったところで再度ルクセンブルク基地を攻めるといった真似は普通にしそうだ。
もっとも、そうなった場合は連合軍としてもルクセンブルク基地をOZに渡す訳にはいかない以上、再び奪還作戦を行うだろうが。
そして当然のように奪還部隊の中にシャドウミラーの姿があり……うん? 実はこれ、結構いいんじゃないか?
量の連合軍に対して、質のOZ。
だが、その質というのはシャドウミラーと他の部隊といったように圧倒的なものではなく、あくまでもこのW世界限定で、多少の差といった程度でしかない。
つまり、OZでは連合軍を相手に質で量を陵駕するといった真似は出来ないのだ。
だとすれば、連合軍がOZに対
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