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つとか、大きい箱のでもいいぞっ」
「そんなに沢山食べられないし、多分、果物が乗ってるのも食べられないわ」
バニラ、チョコなど、混ぜてある物が限度で、トッピングも不可らしい。
「冷たいジュースとかは?」
「それも多分、体が受け付けないと思う」
そこで祐一は「それならあの生臭いのは、どうして飲めたんだ?」と聞きたかったが、そう聞くと「じゃあ、もう1回ソレ」と言いながら押し倒され、チャックを下ろされそうな気がしてやめた。
「じゃあ、買って来るから、下まで一緒に行こう」
せめてそれで点数を稼ぎ、身の破滅を防ごうと努力する。
「いいわよ、あたしにはもう、この子がいるから」
お腹に手を当て、嬉しそうにさすっている香里。
「そんなすぐに出来るかっ」
「うふふっ」
出かける前、その階のナースステーションに顔を出し、エレベーターホールに香里を待たせておく。
「あの、ちょっと買い出しに行って来ますから、その間あいつをお願いします」
「はい?」
ボケた看護婦を見て、嫌味の一つも言って見る祐一。
「あいつの妹もこの階だったんで、自分の寿命がどのくらいか分かって、ずっと変なんですよ、どうして事情を知ってる人間を、ここに連れて来たんですか」
「さあ? 患者さんの配置は私達で決められないので」
「そうですかっ」
昼間の教師達を思い出し、何を言っても無駄だと思い、足早に香里の所へ戻った。
「そこまでお見送りするわ、あ・な・た(ハ〜ト)」
「お、おお」
しかし結局エレベーターに乗っても、見送るどころか、手を離さずそのまま乗って来た香理。
「一人でも大丈夫なんじゃなかったのか?」
そう言いながら、不安にならないように手をしっかり握ってやり、角に追い込んで体を押し付ける。
「あっ、こんな所でだめっ」
「ほら、監視カメラで覗かれてるぞ、明日には病院で有名人だ」
そこでキスしようとしたが、ある匂いが鼻を突き、顔を逸らせる。
「やっぱりあたしじゃだめなのね、いくじなしっ」
また弱モードに入ろうとする香里だったが、今回はさすがに意味が違う。
「違うだろ、口開けてみろ、まだ残ってるんじゃないか?」
「ア〜〜〜ン!」
年頃の娘が、好きな男の目の前で、喉*ンコまで見えるぐらいの大口を開けた。
「こいつっ、やっぱり残ってるじゃないかっ、そんな口でキスしようとしたのかっ」
香里の口の中には、白い塊が沢山残っていて、ゆっくりと味わっていた。
「ふふっ、いいじゃない」
「すぐに吐き出せ、歯も磨いてきれいにしろ、口の中全部だっ」
「い・や・」
上目使いに祐一を見て、口を押さえる。
(くっ、これもエロ可愛いじゃないか)
「慣れるとおいしいって、誰か言ってたもん」
その言葉で、ついさっき出し尽くしたばかりなの
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