09
[6/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
示した。
「あっ、あるの?(ゴクリ)」
「コンビニだからな、年中売ってるだろう」
病院の売店と違い、全国標準のアイスクリームが置いてあるはずだった。
「もしかしたら、甘栗味のソフトクリ−ムもあるかもな」
「そっ、それ買って来てっ、お金ならあるわっ」
まるで中毒患者のように、慌てて財布を捜す香里。
(やっぱり……)
祐一はさらに確信を深めた。
「いいって、それぐらい買えるから、でも一人で置いて行ったら嫌なんだろ、一緒に行くか」
「いいえ、多分、患者は出られないわ」
その言葉で冷静さを取り戻したのか、一瞬、普段の香里に戻る。
「でも、それがあたしの処女の代金って事ね、せめて2個買って来て」
「オイッ」
人聞きの悪い話をする香里をジト目で睨む祐一、そこでまた学校での出来事を想像してしまう。
祐一妄想中…
「だからね、あたし、病院で祐一に何度も*された後、アイスクリームだけ食べさせてもらったの、初めてだったのに……(嘘泣) 100円のが2個だから、私の処女の値段は210円(消費税含む)ってコトよ」
「いやっ、酷い、相沢君っ!」
「「「最低〜!」」」
「「「女の敵っ!」」」
「それに避妊もしてくれなかったから、全部中に出されちゃったし、痛いって言ったのに一晩に何回も*されて、トイレの中では口でさせられたわ。苦しかったのに3回も。その上吐き出させてくれないから、生臭くって苦いアレ、全部飲まされたの」
遠い目をして頬杖をつき、苦しくて苦かったのを思い出しながら、ため息をつく。
「香里っ、どうして訴えないのっ? それって強姦よっ」
「いいの、あたしって「そっち系」だったみたいだし、相沢君も「S」入ってるから、相性いいかも知れないわ」
そう言って気だるい表情で机に寄りかかり、乱れた髪を整えようともしない香里。
「いやっ、不潔よっ」
友人達も、余りの言動に引いて行く。
「香里、あんたそんな事言ってると友達無くすよ」
「うん、もう名雪には絶交されたし、妹の彼、寝取ったんだから、親も妹も口きいてくれないけど、いいの」
もう全身から力を抜いて、まるでその行為を思い出すように、震えながら深いため息を洩らす香里。
ザワザワザワ…
次第に祐一と香里の周りから、人が消えて行く休み時間の教室。
「相沢ぁ、ちょっと顔貸せよ」
そこで、下を向いて怖い表情をしている北川他数名に肩を叩かれて、両腕をガッチリ固められ、誰もいない校舎裏あたりに連行されて行く祐一。
「いや〜〜〜〜っ!」
何故かその時、何か打開策を考えないと、一週間以内に今の想像が実現しそうな予感がした祐一。もしかするとニュータイプとか、予知能力に目覚めたのかも知れない。
「ほら、もっといいの売ってるから、250円のパフェみたいなや
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ