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第三章
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るい声で蛟を励まします。そうしてでした。
 蛟は湖の底でその時を待つのでした。歳月はさらに経ちます。そしてです。
 遂にその時が来ました。百五十年経ったのです。
 五百歳になった蛟は。すっかり代替わりしている湖の皆に満面の笑顔でこう言いました。
「遂にこの時になったよ」
「うん、百五十年だね」
「蛟さん五百歳になったんだね」
「じゃあいよいよだね」
「あれになれるんだね」
「龍になれるんだ」
 湖の水面を底から見上げてです。蛟は言いました。
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