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中に戻して抱き締めた。
「わたし、体だけは丈夫だから、ねっ」
「ほんとかっ? ほんとだなっ」
「うん、「しょーめい」してあげるよ(ニヤリ)」
真琴とか、あゆ、栞、と言った邪魔者が消え、ついに自分の元に戻って来た祐一を抱き締める名雪。もしかすると、黒魔術とかホワイトマジックとか、牛の刻参りなどを駆使して、他の女を排除したのかも知れない。
「名雪っ、名雪っ!」
「祐一っ」
(自粛……)
こうしてなゆなゆは、祐一の心の隙間を埋めた後、「体の隙間」を使って身を呈して祐一君の心の崩壊を救った。ちなみに今度は、名雪自身が雪ウサギと同じ体位になって、バックから壊されちゃったらしい……
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始業式の翌日から、祐一は顔も知らない生徒達にも挨拶されるようになった、その言葉はもちろん。
「「「おめでとうっ」」」
「え? ああ、ありがとう」
中には朝に祐一が引っ張って登校している、「寝ながら走れるオプション」を、いぶかしむ者もいたが、従妹で「あの水瀬名雪」と聞いて納得していた。
「「おめでとう」」
「ありがとうございます」
1年のフロアで、栞も似たような状況に陥っていた。
「幸せになってね」
「はい」
普通、妬まれる女子の間でも、「余命1年から、残り3週間の奇跡の恋」が心を打ち、広い層から応援があった。
そして二人が廊下を通れば拍手が巻き起こり、奇跡の恋にあやかろうと、栞の身の回りの物や、サインまで求める女子生徒が集まっていた。
「そんな、私のサインなんて、病気になってしまいますよ」
「それがいいのよ、そこに現れる運命の人、やがて二人は引き合う磁石のように……」
「「「キャ〜〜〜〜!!」」」
病気の現実を知らない者には、それすら夢物語だった。さらに桜事件を含めて地元の新聞にまで掲載され、二人は一躍、時の人になっていた。
生徒会室にて
「最近、校内で奇妙な噂が流れているようですが、学生の本分たる学業に影響が及ぶようでは問題であります、ここに不純な交友を重ねたとされる2名の処分を……」
ガラガラッ
生徒会室の扉が開き、役員以外の生徒が顔を覗かせた。
「お邪魔します〜」
「「「倉田先輩」」」
「いいえ〜、もう先輩じゃないんですね〜(ニッコリ)」
((((((はにゃ〜〜ん))))))
佐祐理のアルター能力?で癒される役員達。
「え、え〜っと、何の議題だったかな?」
「「「「「さあ?」」」」」
「それじゃあ休憩して、皆さんでお茶にしませんか〜?」
「「「「「「はい〜〜」」」」」」
もう「はにゃ〜〜ん」で「ほえほえ」の表情になり、佐祐理語で答えてしまう一同。これが佐祐理のスタンド能力?「ゴージャス・サユリン」の力であった?
その頃、体育館裏でも
「アネさん、アイツら
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