第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜想い出の船で〜
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聞こうとはした。
しかし、一体どのような仕組みなのか、チンク達はアジトの場所をことごとく思い出せないでいた。
ある程度までは絞り込めるのだが、はっきりとはわからないのだそうだ。
そこでシャーリーやデバイス担当の技術官、マリーが建てた仮説は、「敵に敗北、又は捕縛された場合、味方陣営の情報の破棄」というプログラムがある、という事だった。
おそらくこれは兵器として作られた際の当然の施しだったのだろう。
もし撃破され、敵に情報が渡っては意味がない。
しかも彼女たちの身体はかなり強化されて作られているため、言ってしまえばかなり痛めつけても死ぬことはない。
つまり、かなり過激な拷問が効くのだ。
ならばどうするか
簡単である。情報そのものを消せばいい。
と、言ってもまだ量産型ではない彼女らにすべてを忘れさせるなどという事はいきなりしなかったようで、忘れているのはアジトの場所と、これからの計画の細部のみ。
当のチンク達は「協力はしたいのだが・・・・すまない」と落ち込んでしまったそうだ。
「でもま、絞り込めるだけマシだな」
「そうやね・・・・でも、きっと・・・・」
「きっと、奴はすぐに動く。スカリエッティはあんなんだけど、天才。準備が整ったら、すぐに動くよ」
フェイトが双眸を厳しくして言う。
長年スカリエッティを追い続けてきたからこそわかる。
あの男は、あっという間に何かを仕掛けてくるはずだと。
「で、だ。さらなる脅威について話しておこう」
そう言って蒔風が椅子から立って、モニターを出す。
そして久しぶりに伊達眼鏡をかけて、講師のように正面の大型モニターの前に立って話しだした。
「今までチンクの話で、敵の戦力は残ったナンバーズ、ウーノ・ドゥーエ・トーレ・クアットロ・セッテ、更に召喚師のルーテシア・アルピーノ。ヴィータが交戦した融合機アギトと騎士ゼスト。そして・・・・」
蒔風がモニターに四つの写真を出す。
それは突如として出現した三体の使役獣と一人の男。
その姿に、会議室の空気が少し重くなる。
「「奴」だ。そして、その使役獣のケルベロス、迦桜羅、サラマンダー。言っておくぞ、かなりの勢いで化け物クラスだ。正直な話、管理局とかでどうにかなる相手じゃない」
「・・・・・・・・」
蒔風の言葉に、みんなの顔が暗くなる。
それはそうだ。
あれだけこっち側が優勢だったあの状況を、この男は一発でひっくり返してきたのだから。
「だが・・・・「奴」はまだ世界構築の計算は終わっていないと言っていた。おそらく、
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