第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜エース×翼人〜
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
地上本部壊滅、そして六課隊舎崩壊から翌日。
蒔風が目を覚ますと、見慣れぬ天井が目に映った。
ボーーーッとした目をして、周囲を見渡す。
どうやら病院のようだ。
ベッドに横になっており、左腕は肩口ががっちりと固められ、首から三角巾で吊るされている。
腕には点滴が繋がり、一滴一滴、少しずつ落ちていっている。
指はぴくぴくと動かせるので、どうやら腕は一応繋がったようだ。
そして昨日の事を思い出す。
襲われた地上本部、燃える六課、落ちる左腕、奪われるヴィヴィオ。
「・・・・・クソッ・・・・・」
開いた窓の外を見て、悔しそうに言葉を漏らす蒔風。
そうして蒔風が起き上がる。
点滴などが繋がっていたのだが、気になどするはずもなかった。
------------------------------------------------------------
聖王病院
ティアナ、フェイト、なのはの三人は、負傷した六課のメンバーの見舞いで訪れている。
ティアナはスバルの、フェイトはシャーリーたちの、なのはは蒔風の様子を見に来た。
三人は終始無言だった。
無理もない。
機動六課は敗北した。
ここまで決定的な敗北は、初めてだった。
そうして無言のまま、三人が各々の部屋に入っていく。
なのはも蒔風の部屋をノックして、その扉を開けようとする。
なのはは本来、来るつもりはなかった。
しかし、蒔風の腕が落ち、彼の目の前からヴィヴィオが奪われたと聞いて、いてもたってもいられなくなったのだ。
だから現場検証をヴィータに無理を言って代わってもらい、やってきた。
しかし
ノックした扉の先から、人の気配がしない。
そして扉を開けた先には、空のベッドと、床に落ちた点滴の針だけだった。
「舜くん?・・・・・・舜君!?どこに・・・・」
会いたかった人がいなかった。
なのはが困惑しはじめる。
あの人ならきっと励ましの言葉で奮い立たせてくれるはず。
そうして、一緒に戦ってくれるはず。
ヴィヴィオを奪われ、憔悴したなのはは、何か支えを求めていた。
そして、真っ先に浮かび上がったのが彼だったのだ。
しかし、その彼がいない。
どこに行ったのかと、フェイトやティアナ、病院関係者を呼ぶことも忘れ、部屋から飛び出して探し出す。
どうしようもなく、会いたい。
その想いを抱えて、なのはは走った。
そうして、見つけた
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ