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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜エース×翼人〜
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やいた。

「舜さんの左腕・・・まだ痛いはずなのに・・・・」

「え?」

「動きが・・・ぎこちなかったんだ。あの人は・・・やっぱり凄いよ。キャロ、あの子、絶対に助けよう」

「エリオ君・・・・・うん!!絶対に!!」




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数分後、蒔風が部屋に戻って来る。

扉の前で、青龍が立って待っていた。




「よう。なのはにはどう説明した?」

「・・・・ありのままで・・・・そして・・・・二人目の厄介者ですよ?」

「?」





青龍が含みのある笑いを残して、剣に戻り蒔風の脇に消える。

蒔風は首をかしげ、部屋に入る。





そこにはもう、なのははいなかった。

ただ、一枚の紙が置かれており、そこにはこんな言葉が書かれていた。





『舜君へ
 あなたに言いたい言葉があります。伝えたい想いがあります。
 だけど、それはすべてが終わってから。この想いは、それまで大切にとっておきます。
 どうかその命は、あなただけのものだとは思わないでください。
 あなたの命は、そこにあるのだから。
                      高町なのはより』
 



それを読んで、ますます首をかしげる蒔風。


そして一つの仮説に想いいたる。





しかし





「いやいや・・・・まさか・・・・・そんなことあるかよ・・・・・ハァ・・・・・」





マジマジと何度も何度も読み直す蒔風。
しかし読めば読むほどそうとしか思えない内容に、蒔風がうんざりした顔をする。


「俺みたいなやつに惚れたって・・・・不幸にしかならないぞ・・・・なのは。憧れで、止めておけ・・・・・フゥ・・・・寝よ」









蒔風がごろりと横になる。
その顔はそれなりに嬉しそうではあったが、決してそれは為す事の出来ない、無駄なことだとわかっている。



自分は・・・・・「人」を愛せても、「その人」自身が大好きでも、「その人」のためだけの感情などは、持ちえないのだから。









「なのはに・・・・・会うのめんどくせーーーーーー」








to be continued

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