第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのはStrikerS 〜選択肢の有無〜
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「次で止めだ。大人しく来てくれるなら、これ以上は何もしないのだがな。タイプゼロ・ファースト」
「それは・・・まだ・・・・わかりま・・・・せんよ・・・・ぐ、つッ!!」
荒い息づかいが聞こえる。
ここは地上本部の別区画。
スバルたちと合流するためにそのポイントに向かって走っていたギンガは、ここで突如として現れた戦闘機人によって足止めをされていた。
しかも、彼女は自分の事を知っているらしい。
彼女はいきなり現れてギンガを襲撃、そして一緒に来るんだと言ってきたのだ。
当然、ギンガがそれを快諾するはずもない。
故に彼女とギンガが戦闘を開始し、相手を倒して連れて行く、という思考に至ったのは至極自然なことだった。
「諦めては、くれんのだな?」
「あいにく・・・・私がいないと・・・・寂しがるかわいい妹も・・・いるので」
しかし交戦を始めて五分もせずに、ギンガの息は上がりきっていた。
目の前の敵、眼帯をつけた少女・・・・たしか名前をチンクと名乗っていた。
彼女はギンガとは逆に遠距離からのナイフ攻撃を主としていて、しかもそのナイフを爆発物に変えているらしい。
自分は近接戦闘専門・・・というわけでもないが、そこが一番の得意分野だ。
こうやって遠距離から投げられ、しかもそれが爆発するとあっては回避だけでも相当ツライ。
更に言うならここは屋内だ。
爆発物を扱う敵と対峙するのはかなり危険。
現に今までだってまともに避けられたのは一回か二回。
後は少ながらず飛ばされたり、余波を受けて壁にぶつかることも多かった。
(スバルが六課の訓練は一辺倒じゃなくていろいろ教えてくれるって言ってたけど、私はまだ日が浅いし・・・・・他の特訓もしとくんだったかな・・・・・)
ギンガがよろりと立ち上がりながらも、拳を握って身体を構える。
右手を前に、へその高さに置き
左手を顎の前に、上半身を守るように
上体は横に向け、正面から急所を狙われないように
足は肩幅に、とっさの事態にも動けるように
たとえ身体が疲弊し、傷付いたとしても、その構えに乱れはなかった。
しかし、いかんせん体力がもう、ついていかない。
おそらくいい一撃でも食らえば終わりだろうし、相手の増援が来たら詰みだ。
逃げられる相手じゃないし、そんな時間も体力もない。
だがそんな状況でも、彼女は諦めなかった。
たとえ左手一本になろとも、彼女は諦めることなどないだろう。
だからこそ、対峙する少女、チンクはそれを感じとって言った。
「あまり気は進まんのだが・
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